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小ネタから裏話まで!「ジャンクハンター吉田のアクション映画再評価」~『ヒート』編

アル・パチーノロバート・デ・ニーロの初共演が話題を呼んだ(『ゴッドファーザー PART II』では出演しているが共演はしていない)、硬派な映像作家マイケル・マン監督『ヒート』

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ロサンゼルスを舞台に強盗を主としたギャングたちと、それを追う刑事の息詰まる攻防戦に加え、各々が持つバックボーンから垣間見える苦悩なドラマなど約3時間と超尺の作品ではありますが、画面から常時醸し出す緊張感が全く退屈させない珠玉の名作。
元々はマン監督自身が89年にテレビ用で撮った長編『メイド・イン・LA』を巨額な予算でセルフリメイクしただけで、オリジナル版とリメイク版はドラマの展開もそのままで、市街地で繰り広げられる激しい銃撃戦も一緒。駅構内で時折販売されているDVDワゴンセール棚や、ちょっと大きな書店へ行けば500円で売られているので機会があればぜひ見比べてほしいところ。

というわけで、早くも『心に残った銃撃名場面ベストテン』の7位まで来ましたが、『ヒート』だったら絶対外してはならないのがロサンゼルスのダウンタウンでの銃撃戦。
追うパチーノが持つのはFN FNC、そして逃げるデ・ニーロが持つのはA2カービンのM733。まさか市街地でアサルトライフルがここまで激しく発砲されるとは・・・。
初見で観た時は衝撃のあまり口を開けたまま呆然としながら鑑賞した記憶が蘇ります。
恐らくハリウッド映画史上、誰もがベストテンに入れるだろう銃撃戦ではないかと。

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実はロサンゼルスへ渡航していた際、この撮影現場付近にたまたま宿泊していました。撮影していたのはコンベンションセンターからフィギェロア・ストリートを北へ500mほど進んだ場所。

夜8時前後から車が通れないよう完全閉鎖し、本物の警官と役者の警官が入り混じっていて、さらに撮影で使うパトカーや乗用車が深夜から何十台も運び出されており、物騒な内容の映画なんだろうなぁとホテルから伺ってました。

早朝、確か5時から6時ぐらいだったか? けたたましく連続で発砲音が鳴り響きました。なんだなんだとホテル室内から外を見ると、昨夜から撮影準備していた場所で銃撃戦をしてるではないですか。これは見に行かねばと向かったところ、途中から本物の警官にストップさせられ遠目から鑑賞。
目の前に『トップガン』の”アイスマン”ことヴァル・キルマーがいて、当時はどんな映画かも分からなかったので彼が主役の犯罪映画かと思ったものです。

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イラスト:やまもとわかな

後から知ったのですがどうやらパチーノはもう1つ先のブロックで撮影していたようで、デ・ニーロはキルマーと一緒に行動していました。サングラスかけて髭を生やし、短髪だったためデ・ニーロとは全く気づきませんでした(やや、遠目からしか野次馬できなかったし)。
彼は休憩時間も入念に、というか徹底的にM733の射撃指導を現場で受けており、「重たいバッグを背負ったままだと片手で構えて走りながら射撃したってバランス悪いから当たらないだろ?」みたいなことをインストラクターへジェスチャーしてました。

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なお、現場には薬莢が散乱していて、記念にといくつか拾って帰国したのですが、全て東京税関で没収されるハメに。

しかしそれから1年後、配給元の日本ヘラルド映画が本作を買い付け、筆者自身が『ヒート』のプロモーション仕事に関わることになろうとは・・・運命の悪戯にしか思えません。

日本国内用の宣伝ヴィジュアル作成時、パチーノ&デ・ニーロの名前配置など数々の超えなくてはいけないハードルがありましたが、唯一、劇場販売用のテレフォンカードのみ、彼ら2人の肖像権使用の許可が出たのも奇跡的でした。

彼らは商品に対し自分たちの顔写真をオフィシャルで許可したのは日本で売られたこのテレカが最初だったそうで、もし所有している方がおりましたらメモリアルなお宝です。決して手放さないように!

ジャンクハンター吉田
http://www.junkhunteryoshida.com/
書籍『ゲームになった映画たち』シリーズの著者であり、ゲーム・映画のコラムニスト扱いされている肥満児(非卍)かつ、体を張ったフリーのジャーナリスト。リブート版新生『ロボコップ』Blu-ray&DVD発売中。殉職したらロボコップ計画へ自分の身体をドナーとして全て提供するつもりな今年44歳のダメ人間。

 

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WRITER PROFILE

ジャンクハンター吉田

ジャンクハンター吉田 書籍『ゲームになった映画たち』シリーズ(三才ブックス、マイクロマガジン)の著者であり、ゲーム・映画のコラムニストとして活動する...

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