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小ネタから裏話まで!「ジャンクハンター吉田のアクション映画再評価」~シルヴェスター・スタローン編 その4

ジェームズ・キャメロンは『ランボー2 ザ・ミッション』の脚本に取り掛かります。
脚本の執筆依頼は、まだ撮影も行なわれていなかった『ターミネーター』の脚本がハリウッド内で関係者筋から大変好評を博していたためで、イキのいい若者へチャンスを与えようというプロデューサー、マリオ・カサールの先見性の賜物。
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アーノルド・シュワルツェネッガーの大チョンボで『ターミネーター』の撮影へ入れなかったキャメロンに直接電話でカサールはオファーしたところ喜んで引き受けたそうです。とほぼ同時に『エイリアン2』のプロデューサー、デヴィッド・ガイラーからもオファーがあり、カサールとガイラーは「ジェームズへオファーをしたのはこちらが先だ!」とモメてしまいます。

実際はカサールのほうが若干早かったものの、仕事が欲しかったキャメロンは『ランボー』と『エイリアン』、無理矢理に両方の続編の脚本を執筆することになりました。
脚本オファーがあったのは『ターミネーター』の撮影に入る3か月前だったのに「今は撮影が延びてしまって暇だから大丈夫」と引き受けてしまったキャメロン・・・実は金銭的に苦境に立たされていたからだったんですね。
最終的に『エイリアン2』の監督をもやらせてもらったことで、2本の映画の脚本を執筆するという同時進行の荒ワザに挑戦し、相当な精神力を費やしたらしいですが・・・やはり結果がすべて。

素晴らしい脚本があってこそ映画は成り立つわけで、あらゆる意味で屋台骨です。そしてキャメロンは『ランボー』の続編から書き始めますが手抜きのない脚本にするべく、米軍に関するさまざまな事案やら、彼らの戦闘方法に対する莫大な資料を収集。さらに入念なリサーチをすることによって脚本が完成するまでかなりの時間がかかったそうです。が、その苦労もプラスとなりました。
また、その資料収集やリサーチが活かされて『エイリアン2』の脚本決定稿はその後2日間で書き上げられたのです。
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とはいえ、キャメロンはシルヴェスター・スタローン(スライ)へ脚本の初稿を渡すと、ああでもないこうでもないと「ジョン・ランボーは孤高の存在なのでそのへんを熟知してほしい」など、多くのリクエストがスライ本人から出され、幾度も幾度も脚本のリライト作業に時間を食われてしまいます。

同時進行で『エイリアン2』の脚本も徐々に進めていた段階でしたが、ガイラーからいわれていた提出期限には半分も書けていなかったのだとか。スライからのダメ出しが多かったことで『ランボー2』の脚本に時間を割かねばならなかったことが災いし、ガイラーはキャメロンに激怒。一旦、キャメロンも脚本を保留することに。
当然、ガイラーはスライのワンマンさでキャメロンが振り回されていることにも懸念しましたが、その怒りの矛先はカサールへ向けられます。「お互い合意の上で同時進行で脚本執筆をキャメロンへお願いしたのに、こちらの『エイリアン2』はまだ半分も完成してない。しかし、そちらの『ランボー2』は既に完成しており、スライのワガママでキャメロンがリライト地獄に遭っているではないか!」と。
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『エイリアン2』のプロジェクトから保留されていたキャメロンでしたが、ウォルター・ヒルが途中までの脚本を読み大変気に入ったことで再登板が決まります。

ヒルは『ターミネーター』撮影開始直前のキャメロンへ「『ターミネーター』の撮影後で構わないので再び我々のもとへ戻って脚本の続きを完成させてくれないか? スライから振り回されて遅れたらしいがそれは彼が実績のあるスーパースターだから仕方のないことで、ハリウッドのメジャー大作ではよくあること」と、励まされ、これによってモチベーションがアップ。本気出してしまったら『エイリアン2』の決定稿は本当に2日で書き上がったというわけです。

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WRITER PROFILE

ジャンクハンター吉田

ジャンクハンター吉田

ジャンクハンター吉田 書籍『ゲームになった映画たち』シリーズ(三才ブックス、マイクロマガジン)の著者であり、ゲーム・映画のコラムニストとして活動する...

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