【エアガンレビュー】電子制御はやっぱりすごい? Amoebaシリーズ「AM007」「AM009」を2機種まとめて紹介!

ARESのビギナー向けの電動ガンシリーズであるAmoeba Airsoftのラインナップ。
樹脂フレーム+電子制御トリガーで、リアルさよりも実射性能や価格の安さを狙ったゲーマー向けのシリーズです。0111

先日もシリーズ最新作の「AM013」を紹介しましたが、実射性能と価格のバランスがよく、オリジナル刻印や樹脂フレームが気にならなければオススメ!というモデルでした。
そして今回は既存の「AM007」「AM009」を、2機種まとめて紹介します。
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両モデルはレシーバー以降が共通の仕様で、ハンドガードやバレルが違います。
とはいえ、そのバレル長はかなり違うので、まったく別のモデルに見えます。

なお、これが前回紹介したAM013。これとも全然違うんですね。
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ちなみに、「Amoeba」は「あもえば」じゃなく「あみーば」と発音するみたいですよ。

AM009
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M-LOKっぽいスリックなハンドガードを備えたAM009。アウターバレルは約10インチの長さです。
折りたたみ式のF/Rサイトとオプションレイルが付属します。
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AAC風のフラッシュハイダーや上部レイルまで後付けの仕様など、ハヤリのカスタムARっぽさは満点。扱いやすく、なおかつカッコいいというバランスのいい長さです。

AM007
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こちらは超ショートバレルのAM007。
アウターバレルは約4インチと短く取り回しは抜群。サプレッサーを付けてもジャマになる長さではありません。
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固定式のF/Rサイトとフォアグリップが付属します。

●AM007/AM009のスペック
全長:510~595mm(AM007)/665~740mm(AM009)
重さ:2.1kg(AM007)/2.4kg(AM009)
アウターバレル:95mm(AM007)/320mm(AM009)
インナーバレル:125mm(AM007)/330mm(AM009)
装弾数:300発(多弾数マガジン)
バッテリー:ストック内に収納(ミニバッテリーサイズ)
初速:73m/s(AM007)/86m/s(AM009)(G&G 0.2gバイオ弾・調整後の値)
香港での現地価格:151USドル(AM007)/214USドル(AM009)

●フロント
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AM009のハンドガードはレイルが一切ないチューブラータイプ。AM013のものとよく似ていますが、先端付近の造形が違います。太さはちょうどよく、握りやすいサイズですね。
マズルまわりも独特です。
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TROYタイプのフォールディングサイトにAACタイプのフラッシュハイダーを装着。
アウターバレル先端がガスブロックでそこからダイレクトにハイダーが生えているように見えます。ガスチューブはありません。

一方こちらはAM007のフロントまわり。
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「実銃じゃこれはムリでしょ」というくらいのショートバレルでガスブロック・ガスチューブらしきものはありません。
ハイダーはA2タイプで4面レイルになります。

●F/Rサイト
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AM009のサイトは上記の通りTROYタイプ。
AM013のものと同じで、ロック機構や調整機能はナシですが、見やすく狙いやすいものでした。

こちらはAM007のもの。
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固定式でアジャスタブル可能。実用性はかなりありそうです。

●レシーバー
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上下樹脂製のレシーバーですが、ナイロンファイバー素材で強度はばっちり。組み合わせるとギシギシいったり、しなったりといったことはありません。
刻印やトリガーガードまわりは完全にオリジナルですが、いかにも実銃でありそうなデザインなので、それほど違和感を感じないと思います。

グリップは握りやすいオーバーサイズ。
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丸みがあり手にフィットする良いグリップだと思います。

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マガジンキャッチは大型タイプ。チャージングハンドルに連動するダミーボルトを後退させてHOPダイヤルを調整できます。
AR系の弱点であるアッパーの剛性はそれなりに補強されており。バレルナット部と上部レイルが金属製で樹脂製アッパーで左右からサンドイッチする構造になっています。

●ストック
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TROYのバトルアックスタイプのスライドストックはガタもなく優秀。6ポジションです。
QDスイベルホールは金属製なので、普通にスリングで吊るせるでしょう。

パッドプレートがパカっと開いてバッテリーを入れます。
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バッファーチューブにミニスティックタイプか、左右スペースにヌンチャクタイプが入ります。PEQ用なら下段に入るかもしれません(未確認)。

●マガジン
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Amoebaシリーズ共通の300連多弾数マガジン。
底部に折りたたみ式の取っ手がつくのも共通です。

●簡易分解+調整
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フロントのピンで上下に簡易分解が可能。
インナーバレルはAM009がアルミ製で330mm、AM007が真鍮製で125mmでした。精度はソコソコといった感じです。
HOPチャンバーは両者共通で樹脂製のドラム式。クッションゴムがなく、HOPアームでパッキンを直押しするタイプ。今回はHOPパッキンはノーマルのシリコンゴム製のままです。

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ショートバレルのAM007はスリット入りのシリンダーが装着されていました。

そしてAmoebaシリーズ最大の特徴ともいえる電子制御トリガーユニット
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別売りの「Electronic Firing Control System」があればフルオートと3点バーストの設定を切り替えられます。
同時にトリガーのストロークが短く、セミオートが連射しやすいのもポイント。トリガー下部のメカボックスの接する部分にスペーサーを貼るとトリガーリーチがツメられますよ。ちなみにセクターギアの動きを感知するマグネットセンサーがあるのでカットオフレバーはありません。

内部調整に関しては今回はスプリングのみ交換。AM007/AM009ともライラクスのM90スプリングを使って初速は73m/s(AM007) と86m/s(AM009)になりました。AM007の方はもうちょっと強いスプリングでもよかったかもしれません。
メカボックスを開けなくても後方からスプリングが抜けるので微調整は簡単です(メカボックス自体はロワーから出さないと交換できませんが)。

●実射確認
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まずはショートバレルのAM007から。
さすがに若干散り気味ですが、125mmのショートバレルからすると仕方ない面もあります。
遠距離を狙うのはキツイかもしれませんが、取り回しのよさを活かしてガンガン攻めるのであれば問題ないでしょう。
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そしてこちらがAM009の方。
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さすがにインナーバレルが300mmあればそこそこ集弾しますね。初速の変動も少なく、遠距離でも安定した弾道になるはずです。

今回は両機種とも付属のHOPパッキンのままですが、これを東京マルイ製に交換すれば、よりグルーピングが向上すると思います。同時にインナーバレルを高精度なものに変えるのもオススメ。
チャンバー自体は樹脂製ながら悪くないので、ちょっとした改善で劇的な性能アップが図れるはずです。

●お手軽カスタマイズの例
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毎度好評のカスタム例です。
ミッドバレルのAM009はごく一般的な飾り付けで、T1レプリカのドットサイトにMagpulのAFGを装着してみました。フロントサイトはやや位置をズラして、その前にX300レプリカを乗せています。
ここ数年よく見かける軽さを重視した仕上がりですが、その使いやすさは間違いないものです。

一方、AM007はコンパクトさを重視した仕上がりに。
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フォアグリップとマガジンをより小さなタイプにして、ダットサイトは超小型のRMRレプリカを搭載。初速は73m/sで重さも2kgちょっとなのでインドアでも問題なく使えそうです。
デフォルトの取り回しのよさはそのままに、サプレッサーなどは付けないのが正しい使い方なのかもしれません。
もちろん、もうちょっと初速を上げてドラムマガジンを装着するという、えげつないカスタムもありですね。

●まとめ
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今回の2機種はフロントまわりの長さが違うだけですが、使い方やキャラクターはまったく異なります。
もちろん、どちらがいいかは一概にはいえません。最終的には好みで選ぶことになりますが、オールマイティさでいえばAM009、取り回しや可搬性重視ならAM007でしょうか。根本的な仕様は同じなので、実銃のARさながらの選び方ができます。

ARESのAmoebaシリーズは価格が安く、ゲームに向いた樹脂レシーバーやバーストショットの切り替え機能などが特徴。かといってリアルさがないワケけではないので、軽くて取り回しのいいのが欲しい人や、初心者への貸し出し用には最適な電動ガンといえます。メカボックスやチャンバーの素性も悪くないので、イジればかなりの性能を叩き出せますね。
フルメタルで盛り盛りのARもアリですが、たまにはこんな軽いARでゲームを楽しむのもいいと思いますよ。

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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