【前歯をしっかりガード!】サバゲーマーのために作られたオーダーメイド・マウスガード「サバイバー」の製作現場に行ってきた!

サバゲーマーにとって顔部分のガードをどうするかというのは永遠の課題ではないでしょうか。

フェイスガードって自分の輪郭に合ったものを探すのが大変ですし、一体型のものは曇るし、息苦しいし、エアガンを頬付けしてエイムするときに邪魔になったりもします。
かといって布だと防御力がいまいち・・・・

そして装備にこだわるゲーマーやコスプレで参戦する方などは、せっかくの雰囲気がでっかいフェイスガードで損なわれてしまう・・・といった悩みも。

でもBB弾が当たると危ないのが前歯歯は丈夫に見えて結構簡単に折れてしまいます
筆者も実際にプレイしている方の歯が折れる現場を何回か目撃しました。

そんなサバゲーマーの皆さんに朗報です!
「フェイスガードをつけるべきかつけないべきか・・・・」
という悩みに新たな選択肢が加わりました。

それがサバゲー専用マウスガード「サバイバー」!!

今回さばなび取材班はマウスガードの制作現場、東京都日野市にある「RYMS(ライムス)」さんにお邪魔して来ました。

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こちらがRYMS(ライムス)の店長で歯科技工士の内藤雅明さん。

元々は歯医者さんからのオーダーを受けて、入れ歯や差し歯、詰め物などを作成し納品するといった通常の歯科技工士業を営んでいたそうですが、ある日「マウスガードを作ってほしい」といった要望が…。
当時はマウスガードなど作ったこともなかったのでお断りしようとも思ったそうですが、それもくやしいので(!)文献を読みあさり、マウスガードメーカーの講習会などに行きまくり、知人の協力を得て試行錯誤を重ね、なんとか納品できる形にこぎ着けたのが始まりとのこと。

そこから20年、ノウハウを積み重ね、お客様の声を反映して作られるマウスガードは今ではプロの格闘家やスポーツ選手からもオーダーがくるほどの人気となっています。

お客様の声を大事にするRYMS(ライムス)さんですが、サバイバルゲーム用のマウスガード「サバイバー」を制作するようになったきっかけもお客様からの要望だったとのこと。
サバゲーのこともよく知らなかったため、要望をいただいたお客様に開発の協力を依頼し、これも幾度となく試行錯誤を重ねて作られた一品です。石膏歯形に実際のマウスガードをつけてエアガンで撃ってみるという被弾テストも実施済!!(*絶対に事故が起きないということを保証するものではありません。)


【サバイバルゲーム専用マウスガード「サバイバー」】

まず、構造ですが前歯を守るために中心部分が二重構造になっています。作成するマウスガードは、上の歯用だけでもいいのですが、内藤先生によれば、下の歯の方が小さく細いので、サバゲーで使うなら上下で用意するのがベターだとか。
前歯だけというデザインも考えたそうですが、銃を構えるときの集中力アップの為にも奥歯は必要と判断し、今の形になったそうです。極力違和感をなくすために奥歯を薄く作ってあるので初めてマウスガードを使う方でも安心ですね。

そして、サバイバルゲームでマウスガードを使用する目的も丁寧に説明していただきました。
前歯を守るという安全面はもちろんなのですが、なんとゲーム中のパフォーマンスアップにも大きなメリットがあるんです。

通常、マウスガードをつけない場合は奥歯の噛み合わせは点接触になりますが、上下の歯の型をしっかりとり面接触とすることでぐっとかみしめることができしっかり力が入るそうです。噛み合わせを整えることで体軸が安定し通常以上の力が出せる効果が医学的にも実証されているそうですよ!

実際に、アーチェリーや射撃競技などでも集中力を引き出すためにマウスガードを使っている選手も多いそうです。サバゲーでもエイム力があがってヒットできる率があがっちゃうかもしれませんね!
それから、サバゲーって結構走りますよね。マウスガードをつけることで顎関節がひらいて、酸素を取り入れやすくなるため、有酸素運動にもいいとのこと。これはいいこと尽くめですねー!
さて、それでは気になる作成の工程を紹介します。

オーダーするとまずは歯の型をとります。
直接、RYMS(ライムス)さんの工房にお邪魔するもよし、場所によってはスタッフさんが出向いてくれます。IMG_5893

遠方でしたら型を取るためのキットを送付していただけるので、同梱された作成手順が丁寧に説明されたビデオ or DVDを見て自ら型を取り、工房に返送するという方法もあります。
歯形をとること自体はそんなに難しくないそうですよ♪

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口内の型を元に石膏で複製原型を作成します。
かみ合わせなども考慮して、フィット感を高め、不快感をなくすため、RYMS(ライムス)さんでは上下の歯の型を取るそうです

オーダーするときには好きな色が選べますよ〜。迷っちゃいますね。

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マウスピースに使える基本カラーは全15色。
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オプションでこの基本色を組みあせたり、ロゴや文字入れ、オリジナルのマーブル色などにもできます。

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中には迷彩風カラーも!
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出来上がりのイメージはこんな感じ。

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オリジナルマーブルでも迷彩風の仕上がりになりますよ!

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蒔絵風ドラゴンなど、絵柄を入れることも可能です。カッコイイ!

無題
素材を持ち込んだりすれば、こうしたものも作れちゃうそうです。
自分のチームロゴや愛銃のマークを入れるのもありかも!?
BDUと迷彩のパターンをあわせるのもいいですよね。

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ラメ入りの素材もあったりします。
女子ゲーマーはちょっとかわいくピンクのラメマウスガードなんていかがでしょうか?

 

歯形の石膏ができあがったら実際に、マウスガードを作成していきます。

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石膏歯形を、金属片が入ったお皿にセットしていきます。

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バーキュームフォーム(真空圧着)用機材の上に先ほどのお皿をセットします。
右手に見える虫眼鏡のような円形の部分に、マウスガードの素材となる樹脂が入ります。写真では透明のラミネートがセットされています。スイッチを入れると、石膏歯形をセットした部分に移動して…

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真空圧着で石膏歯形にラミネートがピタリとフィット。

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ラミネートが石膏にフィットしたところで石膏歯形から外します。

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切り抜きます。

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そして石膏歯形にハメなおして微調整。

この作業は、マウスガードのベース(内側の前歯に直接当たる部分)となる部分の手順となります。
これと同じ手順を繰り返して、外側部分を作り、
最終的な調整段階に入ります。

RYMS(ライムス)さんのマウスガードが人気の理由はこの最終調整のクオリティにあるそうです。
口の中に違和感がでず、かつ最大の効果が引き出せるような調整を丁寧に丁寧に行っていきます。
これはまさに職人技!

けが防止にもパフォーマンス向上にも一役買ってくれるオーダーメイドのマウスガード、これから流行の予感がビシバシしております!
マウスガードがサバゲーの標準装備になる日も遠くないかもしれません。

【問い合わせ先】
スポーツマウスガード専門店RYMS(ライムス)
〒191-0012
東京都日野市日野1057-3
電話:042-587-7584 (8:30~23:00)
携帯電話:080-4057-5183 (直通:8:30~23:00)
FAX:042-587-7574 (24時間)
Eメール:mouthguard@ryms.jp (24時間)

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横須賀 敦史

1978年生まれ。酒(ウィスキー&ラム)とプロレスとバカ映画をこよなく愛す中年男子。サバゲーでは、ついつい前に出たくなり、わりとソッコーでヒットされてしまうのであまり戦力にならない。記者歴は丸13年(2014年現在)で、撮影と執筆担当。取材に行くのが三度の飯と同じくらい好き。学生時代は戦場カメラマンになりたかったが、「サバゲーを撮る」という、とっても安全かつピースフルな形で夢を叶えた。

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