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COLUMN自衛隊 2015.10.14

【連載】もと女性自衛官アヤベの「ここだけの話」その25~隊員の結婚式


投稿者:綾部綾

こんにちは、アヤベです。

先週、友人の結婚式に出席しました。お祝いの席は、いつ行っても素晴らしいものですね。新郎のタキシード姿に新婦のドレス姿、ほんとうにまぶしくてステキでした。

隊員が結婚式を挙げるとき、特別な制服を着ることができるのをご存知ですか?

こちらは儀礼服と呼ばれていますが、正式名称は「第2種礼装」といいまして、腹飾帯と呼ばれる専用ベルトやモール、サーベルのついた特別な儀式に着用するもの。もちろん、女性隊員用の儀礼服もありまして、こちらはイブニングドレススタイルです。

儀礼服は、将官クラスでないと着用する機会がありません。結婚式の儀礼服は、隊員専用のレンタル品。専門の業者が基地内の厚生でのみ取り扱っているもので、一般の人が借りることはできない特別なものなんですよ。

自衛官である旦那様と結婚式を挙げるときには、「儀礼服を着てほしい!」という新婦と、「絶対に着てほしくない!」という新婦にハッキリわかれます。どうして嫌がる人がいるのかといいますと、ウェディングドレス姿の新婦よりも、新郎のほうが確実に目立ってしまうからなんですね。

先日挙式したばかりの海上自衛官、N2尉の場合は、新婦をはじめ、新婦のご親族、新婦友人一同が揃って「儀礼服姿の新郎を見てみたい!」と熱烈要望。N2尉はこの儀礼服をレンタルすることになりました。

披露宴には、幹部学校時代の同期たちも出席。これまた新婦側から「よかったら、制服姿で来てほしい」とお願いされた同期たち、通常の制服に白手袋をつけた通常礼装姿で揃って参加しました。

華やかな結婚式場で端正な礼装姿の幹部自衛官がずらりと並ぶと実にサマになりまして、ほかの出席者は大喜び。新郎新婦が座っている高砂のみならず、同期隊員たちのテーブルにも、写真撮影をする人たちが集まりました。

披露宴の最後には、胴上げ! 同期に胴上げされているN2尉を嬉しそうに見ている新婦は、制帽とサーベルを手にしています。

制帽はもちろん、どこかに飛んでいってしまうのを避けるため。サーベルは危険防止……のためではなく、レンタルする時の注意書きに「サーベルが曲がるので、胴上げのときは外してください」と書いてあるからなのでした。

このサーベル、儀礼用の飾りですので、とても壊れやすく、ちょっと踏んだだけでも折れたり曲がったりしてしまうのです。レンタル品なのでもちろん、壊すと弁償しないといけません。過去、船上で挙式をした隊員がサーベルを海に落してしまったこともあったそうですよ。なかなかどうして高額だったのだとか。

披露宴のあとは二次会です。会場には、さきほどの制服姿の同期隊員たちがひとりも見あたりません。この日のためにせっかく集まったのに、もう全員帰ってしまったのでしょうか?

実は彼ら、「制服だとハメを外せないし、楽しくお酒を飲めないから」ということで、披露宴のあと、宿泊しているホテルにすぐ戻って私服に着替えてきていたのです。披露宴では周囲の目を気にしてキリリとした振る舞いをみせていたのですが、二次会ではハメを外す気満々だったのでありました。

隊員には「品位を保つ義務」がございます。ましてや指揮官たる幹部自衛官、制服ではお酒が喉を通らなかったんですね。

イラスト:モノ

▶▶▶前の回を読む:【連載】もと女性自衛官アヤベの「ここだけの話」その24~若手隊員を救う神降臨!?

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WRITER PROFILE

綾部綾

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長崎出身、名古屋市在住、元航空自衛官。 ライター&プランナー。 料理と宴会幹事が趣味で、サバゲでは主に弁当、炊事、打ち上げ等の後方支援を担当。

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