【3月30日(金)公開!】石井健夫氏による『レッド・スパロー』見どころ解説!

 

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© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

レッド・スパロー
RED SPARROW

<作品DATA>
監督:フランシス・ローレンス
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョエル・エドガートン、マティアス・スーナール、シャーロット・ランブリング、ジェレミー・アイアンズ
2017年/アメリカ映画/英題『Red Sparrow』/140分
配給:20世紀フォックス映画

<公式サイト>
http://www.foxmovies-jp.com/redsparrow/

3月30日(金)全国公開!

 

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突然の事故によりバレリーナとしての将来を断たれてしまったドミニカ(ジェニファー・ローレンス)。それまで享受してきた国営バレエ団員としての特権、すなわち公営住宅や難病の母に対する治療や介護などもいずれ剥奪される運命だった。
冒頭のバレエのシーンから観客の心を鷲掴みにしてしまう主演のアカデミー賞女優ジェニファー・ローレンス。本作では過激な暴力描写や挑発的なヌードにも体当たりで挑んでおり「凄み」すら感じさせる。

© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

Twentieth Century Fox’s “Red Sparrow.”

ドミニカの窮地になぜか突然連絡を寄越してきた叔父エゴロフ(マティアス・スーナールツ)は、ロシア諜報機関の高官であった。彼はある情報を手土産に、「簡単な任務を手伝えば現在の立場は保証する」ともちかける。しかしそれはドミニカの選択肢を全て奪ってしまう非情な、そして恐るべきミッションだった。

© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

Twentieth Century Fox’s “Red Sparrow.”

やがてドミニカは「第4訓練所」と呼ばれる特殊な施設に送り込まれる。ここでは相手の内なる欲望を探り出し利用する心理操作や、時には自らの肉体を使った誘惑まで駆使して情報を盗み出す女スパイ「スパロー」になるための訓練が徹底的に施される。老獪な女性教官役のシャーロット・ランプリングは、格調高いイメージがありながらもその実は「数々の変態映画で変態演技を披露」してきた女優(笑)!であり、本作でもその怪演振りを遺憾なく発揮する。

© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

Twentieth Century Fox’s “Red Sparrow.”

持ち前の美貌と明晰な頭脳、バレエで培った身体能力でたちまち頭角を表したドミニカに、ロシアの機密事項を調査するCIA捜査官ナッシュ(ジョエル・エドガートン)を標的としたミッションが下される。
原作は 「元CIA局員だった」という経歴を持つ作家ジェイソン・マシューズのベストセラー小説。色々と噂にはなっているものの、これまでハッキリと描かれる事のなかったロシア諜報部・ハニートラップ専門部隊「スパロー」養成機関の様子や、これまたチョー怖い暗殺専門部隊と共同で実行されるえげつなく恐ろしい極秘ミッションを「恐ロシア」満載のドギツイ演出で描いており、全編に漲る緊張感から片時もスクリーンから目が離せない。

© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

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ヨーロッパ各国を舞台とした生々しい米露の諜報戦。賄賂、セックス、盗撮、盗聴、と、手段を選ばぬ凋落合戦に、拉致、拷問、暗殺、とドギツイ場面もところどころに何の前触れもなく織り込まれ、まったく先の見えないオドロオドロしい展開が続く。それが終盤に向けて徐々に加速し、クライマックスの畳み掛けるような展開はまるで「女スパイ版・半沢直樹」の痛快さであった。
そして作品全体を切なさと甘酸っぱさが入り混じったような独特のトーンが覆っているのだが、それは強(したた)かなようでいて幼く儚げにも見え、いつも哀しそうな眼差しをしているジェニファー・ローレンスが醸し出す空気感による所が大きい。

© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

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やまだ ぞんび

長い歴史をもつミリタリー雑誌『コンバットマガジン』のチームの一人。人生のモットーは「いきなりホームランを打てるバッターなんていない」。徐々に徐々に着実に。。

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