最新の「零戦」研究に基づき、開発の経緯を明らかに! 『なぜ?から始まる零戦開発史』発売

航空・鉄道分野などのメディア事業を手掛けるイカロス出版より書籍『なぜ?から始まる零戦開発史』が発売されました。

 

戦後80年、最新の「零戦」研究に基づき、開発の経緯を明らかに

「零戦」こと零式艦上戦闘機は、太平洋戦争で日本海軍の主力として活躍し、その名が最も知られている日本の軍用機です。
また、零戦の開発にまつわる物語は、設計主務者の堀越二郎の回想や吉村昭、柳田邦男のノンフィクション作品を通じて一般にも広く受け容れられています。
さらに近年は、主に模型趣味分野での関心から、零戦の外観や構造に関する研究が細部に至るまで進んでいます。

このような状況の一方、「なぜ」零戦が開発されたのか、「なぜ」我々の知るような形態を採るに至ったのか、という点はまだ解明の余地があります。
零戦の「栄(さかえ)」エンジンは「なぜ」選定されたのか?
零戦には「なぜ」20ミリ機銃が搭載されたのか?
零戦は「なぜ」二度の空中分解事故を起こしたのか?
本書では非公開資料を含む各種資料を渉猟した著者が、得られた知見に基づいて、これらの疑問に対する答えを導きながら零戦の開発経緯を明らかにしていきます。

 

一次資料に基づいて従来説を覆し、零戦開発史の実相に肉薄する内容

零戦が開発に至った経緯や設計の詳細について、現在に至るまで様々な書籍等の媒体で紹介されてきましたが、その中には曖昧なイメージに基づいて、正しいとは言えない解釈がなされたものもあります。

「零戦開発陣は海軍から苛酷な性能要求を突き付けられ、大変苦労をさせられた」

「旋回性能に優れる零戦は、格闘戦(ドッグファイト)に特化して活躍を見せた」

「高性能を突き詰めて開発された零戦は、発展余地のないギリギリの設計だった」

こうした一見正しく思える説も、実情に全面的に合致しているとは言えません。
本書では一次資料に基づいてこれらの説を検証しながら、零戦開発史の実相に迫っていきます。

本書を読むことで、歴史的探究心を満たすとともに、零戦とその開発経緯に関する知識を新たにすることができます。
また、制作に当たっては、専門的な内容ながら分かりやすく、「ですます調」の連続コラム形式で読み進めやすくなるよう心掛けています。

 

本書は以下のような方におすすめです

  • 日本近代史・戦史に興味のある方
  • ミリタリーファンの方
  • 航空機・軍艦・艦船など兵器に興味のある方
  • 航空機・軍艦・艦船のプラモデル制作者

 

■紙面イメージ

写真や図面、一次資料に基づく図表を用いて零戦開発史を分かりやすく解説します。

 

本書の構成

零戦の設計主務者・堀越二郎はどんな海軍戦闘機を手掛けてきたのか?

・なぜ七試艦戦は失敗したのか?

・なぜ九試単戦は成功したのか?

・九六式艦戦は「名戦闘機」ではなかった…?

機銃、プロペラ、発動機、航空燃料…零戦の装備はいかに国産化されたのか?

・なぜ零戦に20ミリ機銃が採用されたのか?

・プロペラ国産化の陰に山本五十六あり…?

・三菱「瑞星」と中島「栄」の開発経緯

・燃料のオクタン価測定はいつ始まったのか?

「零戦は日本海軍の苛酷な要求に応えて設計された」という説は本当なのか?

・なぜ「瑞星」は「栄」に換装されたのか?

・A6Mは「海軍の6番目の戦闘機」ではない…?

・零戦は不意自転傾向を「偶然」抑制した…?

・零戦の制式採用はなぜ昭和15年7月なのか?

初陣の勝利の陰に…二度の空中分解事故 零戦の機体強度への疑念が生まれる

・初陣の戦果をもたらした零戦の戦術とは?

・零戦初の死亡事故となった奥山事故の衝撃

・大航続力の源は燃料搭載量の多さではない…?

・二度目の事故=下川事故と零戦の急降下制限

事故対策により改修 設計時の性能の発揮が可能となった零式艦上戦闘機

・主翼の剛性不足を解消したら速度が向上した…?

・格闘戦は零戦の理想の戦い方ではなかった…?

・一式戦「隼」が零戦より旧式に見える理由

 

■著者プロフィール

古峰文三(こみねぶんぞう)

「ミリタリー・クラシックス」(イカロス出版)、「歴史群像」(ワン・パブリッシング)などで兵器開発史について執筆、原資料の探索を基に工業的視点から従来にない解説を行う。
主な著書に『航空戦史』『現代砲兵』(イカロス出版)、『日の丸の轍』(ワン・パブリッシング)、『「砲兵」から見た世界大戦』(パンダ・パブリッシング)、『幻の東部戦線』(アルゴノート)がある。

 

■書誌情報

書名:なぜ?から始まる零戦開発史

著者:古峰文三

発売日:2025年6月17日(火)

仕様: A5判 / 228ページ

定価:2,200円(本体2,000円+税10%)

◇イカロス出版の書籍情報ページ
https://books.ikaros.jp/book/b10134932.html/


引用元:PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006669.000005875.html


 

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