ヒロシマに生きる人々の想い、広島生まれ在住の作家・西村すぐりの平和への祈りと希望を描いた物語『ぼくはうそをついた』発売!

ポプラ社より、2023年6月7日に『ぼくはうそをついた』(作 西村すぐり/絵 中島花野)が刊行されました。

書誌ページ>>https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/4056055.html

作者の⻄村すぐり⽒は、「原爆のことは、広島では今も現在進⾏形です」と話します。
2023年は戦後78年。
しかし、世界では今もなお、戦争が続いています。
どうか、これ以上争いを広げないでほしい、すべての⼈が幸せに⽣きられる世界に向けて、祈りをこめた物語をお届けします。
過去もそして今も、傷ついている⼈々がいることを深く考え、平和への道をつなげる⼀助になれば幸いです。

【あらすじ】

戦争の傷跡をかかえながら生きる人を支えたいと思った。

だから、ぼくはうそをついた。

本作には二人の主人公が登場します。
一人は広島に住む5年生のリョウタ。
バレーボールが好きなごく普通の男の子です。
戦争はいけないことだと思う一方、どこか遠い昔のできごとのようにも感じていました。
しかし、原爆で亡くなった大伯父の話をきっかけに、改めてヒロシマの街をたどり、今も消えない原爆の傷と人々の想いについて考え始めます。

もう一人、リョウタが憧れる先輩6年生のレイは、大好きな曾祖母を救いたいと思っていました。
原爆で息子を亡くしている彼女は時たま記憶がまだらになり、子どもをさがし始めます。
男の子だったらかわりになれたのではとレイはどんどん髪を短くしますが……。

原爆で亡くなった息子をさがし続けるレイの曾祖母を救いたくてリョウタはうそをつきました。
長年の思いが晴れ、優しさあふれる感動のラストには、涙が止まりません――。

 

著者プロフィール

作家 西村すぐり(にしむら すぐり)…1956年広島県に生まれる。
関西女子美術短期大学卒業。『ぼくがバイオリンを弾く理由』で第1回ポプラズッコケ文学賞奨励賞を受賞。
作品に『ぼくの、ひかり色の絵の具』(第61回青少年読書感想文全国コンクール課題図書/以上ポプラ社)がある。

画家 中島花野(なかじまかの)…長野県に生まれる。
武蔵野美術大学卒業。
デザイン事務所に勤務後、2019年よりフリーのイラストレーターとして活動を始める。
装画作品に『セゾン・サンカンシオン』(前川ほまれ著/ポプラ社)、『ななみの海』(朝比奈あすか著/双葉社)、『ぼくはなにいろ』(黒田小暑著/小学館)など。
東京都在住。

【著者あとがきより】(一部抜粋)

物語を書きあげたあと、広島市の平和記念資料館を訪ねました。
リニューアルオープンした今は、プロジェクションマッピングなどの最新技術をとりいれて、とてもわかりやすい展示になりました。
リョウタが感じた『おそろしさ』にも、いくぶん配慮した展示となっています。
たくさんの人に観てほしいと思いました。
核兵器を作ることや、使うことの、命令を出す役目をもつ人たちもふくめて、たくさんの人に。

(作品は被爆60年の2005年が舞台になっています)

 

感想の一部をご紹介! 世代を超えて、読み継がれていきたい物語

***********

主人公は心優しい小6女子と小5男子。
バレーに燃える普通の小学生だった彼らが、思わぬ出来事をきっかけに、戦争が曾祖母や祖父の心に残した傷跡を目の当りにします。
タイトルの意味を知った瞬間の衝撃。
凄かった! 少年の思いやりが、心底、胸に迫りますね。
小学校が臨時の救護所になり、子どもたちが凄惨な現場で奔走する場面もショックでした。
決して色褪せさせてはいけない記憶。繰り返してはならない過ち。
著者の、そして著者の母の心からの願いが、ひしひしと伝わりました。
世代を超えて受け継がれるべき作品だと思います。

***********

うそは絶対についてはいけないものなのか、ついていいうそといけないうそがあるのか、という問いの答えは人によって違うと思うし、どんなうそならついていいとするかも人によって違うだろうけれど、「ぼく」はそれでもうそをつくことを選んだんだということがタイトルににじみてているように思う。
広島に住んでいてさえ遠くなってしまっていることが伺えるが、ヒロシマや戦争の記憶をどれだけつなぎとめられるかがいまの大人に課せられているなかで、このような物語はその一助になってくれると思う。

***********

(NetGalleyより)

 

カバーをめくった表紙にも注目!

なんともいえない主人公リョウタの目線が印象的なカバーに対し、表紙には空を見上げるリョウタと髪が短くなったレイが描かれています。
カバーとあわせてぜひご覧ください。

表紙

カバー

書誌詳細

『ぼくはうそをついた』

作:西村すぐり

絵:中島花野

定価:1,650円(10%税込)

発売:2023年6月

書誌ページ>>https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/4056055.html

Amazon>>https://www.amazon.co.jp/dp/4591178218/


引用元:PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000636.000031579.html


 

関連記事

  1. 【エアガンアクセサリ】AmoebaAirsoftの新作パーツは着脱簡単なハンドガード! 新作電動ガンも同時発表!

    2015-08-20

  2. 第9回米陸軍特殊作戦司令部国際スナイパー競技会で第3特殊部隊グループが2年連続の優勝

    2017-09-09

  3. 「SIG P320 / M17」ピストル専用に設計、拡張性を高めた新型コンバージョンキット『FLUX MP17』

    2020-02-19

  4. 【ランキング】さばなびベスト10!ウィークリーランキング2/22版

    2014-02-24





RSS さばなび

アーカイブ

ページ上部へ戻る