【5月4日(金・祝)公開!】石井健夫氏による『ホース・ソルジャー』見どころ解説!

<作品DATA>
監督:ニコライ・フルシー
原作:ダグ・スタントン著「ホース・ソルジャー」(ハヤカワ・ノンフィクション文庫刊)
出演:クリス・ヘムズワース、マイケル・シャノン、マイケル・ペーニャ、ナヴィド・ネガーバン、ウィリアム・フィクトナー
2018年/アメリカ映画/原題『12 STRONG』/130分
配給:宣伝:GAGA

<公式サイト>
http://sleepless.jp

5月4日(金・祝)
TOHOシネマズ 日比谷ほか全国
© 2017 No Exit Film, LLC.  All Rights Reserved.
© 2017 Columbia Pictures Industries, Inc.  All Rights Reserved.


2001年9月11日、あの「同時多発テロ」が発生。グリーンベレー大尉ミッチ・ネルソン(クリス・ヘムズワーズ)は、事務方に移って1週間が経過していたが、訓練が行き届き準備も覚悟もできている自らのチーム「ODA595」こそが、テロを首謀したアルカイダ及びそれを支援するタリバン政権への報復一波に相応しい、と基地司令官に訴え、副官ハル・スペンサー准尉(マイケル・シャノン)らと共にアフガニスタンへ送られた。


与えられた任務は何年もに渡ってタリバン勢力と対立してきた北部同盟のラシッド・ドスタム将軍(ナヴィド・ネガーバン)率いる組織への支援だったが、原地の状況はほぼ不明だという。
やがて原地担当のCIAパラミリタリーオフィサーの案内によりドスタム将軍と合流する「ODA595」の12人。しかしそこは地球上でもっとも複雑で厳しい山岳地帯で、移動手段は馬またはロバしかないという。そして相手のタリバンは日に日に勢力を増しており、総勢は5万人に達するかもしれない、と告げられる。

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さらに北部同盟は各部族が分裂状態にあり、また外国人、特に対ソ連戦争後の事後処理を怠った(と彼らが考える)米国への不信感はも強かった。先の見えない困難な状況の中、彼らはタリバンとアルカイダの拠点を一つ一つ探り出し、米空軍との協力で叩く作戦を開始するのだが・・・・・・。

Photo credit: © Mark Nutsch
<実際のODA595写真。馬やロバ以外にポラリスの4駆バギーも活躍したようだ。>
9.11同時多発テロの直後にアフガニスタンで展開された、米軍と北部同盟による最初の報復攻撃。志願した12名のグリーンベレーが何の情報もないままにアフガニスタンに派遣され、北部同盟の戦士たちとどの様にして信頼関係を築き、タリバンから拠点を奪い返して行ったのか? そのプロセスや全体像が時系列で丁寧にダイジェスティブに描かれた本作のストーリーにミリタリーファンなら興味深く観入ってしまうに違いない。

Photo credit: © Mark Nutsch
2001年当時の装備や彼らの行動に関しても、原作本の著者であるダグ・スタントンがアドバイス。更に『ブラックホーク・ダウン』(’01)他、10本以上の作品に関わった元SEALSの軍事アドバイザー、ハリー・ハンフリーズの指導下で俳優たちには充分な訓練が施された、との事で、実際の「ODA595」を指揮した本作の主人公モデルにもなったマーク・ヌッチェ大尉やボブ・ペニントン准尉も完成した作品を観て大満足だったという。

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制作はジェリー・ブラッカイマー。監督はミュージックビデオやCM畑出身の新進気鋭ニコライ・フルシー氏。アクション戦争ならではの画(え)のダイナミックな派手さやケレン味は存分に味わえる反面、アクション・シークエンスの展開には大雑把感、或いは大味(おおあじ)感、も否めないのは事実。しかし同時にフルシー監督には報道ジャーナリストとして実際の戦場に赴き撮影も行った、という経歴もあるので、原地情勢の描写やストーリー運びには丁寧さも光る。訓練の行き届いた多数の馬による、戦国時代を思わせる大迫力のライヴ・アクション・シーンはスクリーンで観る価値が大いにある。

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やまだ ぞんび

長い歴史をもつミリタリー雑誌『コンバットマガジン』のチームの一人。人生のモットーは「いきなりホームランを打てるバッターなんていない」。徐々に徐々に着実に。。

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