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COLUMN自衛隊 2015.12.23

【連載】もと女性自衛官アヤベの「ここだけの話」その35~自衛官にふさわしい格好とは?


投稿者:綾部綾

こんにちは、アヤベです。

12月はじめから2週間弱、アフリカに行ってきました。南アフリカ、ジンバブエ、ボツワナ、ザンビアを周りまして、空路、陸路、水路と、いろんな形で国境を超えてみるという貴重な体験。

途中、南アフリカのケープタウンから列車で1時間ほどのSimon’s Townという港町に寄りました。現地に到着してから知ったのですが、Simon’s Townの港は、軍港でもあるのです。海上自衛官の友人知人はいるものの、実は海上自衛隊の基地に行ったことがないアヤベ、南ア海軍の軍艦が、生まれてはじめてみた軍艦となりました。偵察機(?)の周りをヘリで囲んだ編隊飛行もみることができましたよ。朝にお散歩していると、出勤する軍人さんともたくさんすれ違いました。ベレー帽をちょっと斜めにかぶった制服姿がかっこよかったな!

さて、制服姿というものは、人を数割増かっこよくさせるものなのですが、自衛官はプライベートでも制服や作業服をきているわけではありません。営内(基地内の寮)でのんびりしているときなんかは、基本的にジャージでしょうか。

今回、ちょっと変な格好で注目を浴びてしまったのはH3曹。H3曹は、凝り性なタイプです。よく言えば決断が早く、悪く言えば熱しやすく冷めやすい性分でもあります。しかも、ピンとくるとまず、形から入る主義。体力づくりに凝りはじめたときは、シャツからランニングパンツ、ウインドブレーカーから靴下まで同じメーカーのウエアで揃えて全身をキメ、ロッカーの上にはプロテインやらシェーカーやらを並べてご満悦。思い立ってからグッズを買い集めるのに2週間、さらに2週間は品物を愛おしそうに眺めているだけだったというのですから、1ヶ月間は肝心の運動を全くしていなかったとか。

このH3曹、とある年末に映画を観たのがきっかけで、外国人の俳優に憧れてしまいます。それも、「バスローブ姿がかっこいい!」とのことで、今度は3週間ほどかけて厚いタオル地のバスローブを探し出してネットで購入しました。バスローブがさっそく届いたところで、ウキウキしながらそれを羽織って汗を流しに……とはいえ、さすがにバスローブ姿で建物の外には出るわけにはまいりません。H3曹は隊員浴場に行くのを諦め、営内のシャワー室を利用することにしました。

みなさま、バスローブ姿の短髪の隊員が、手桶を抱えてスリッパをペタペタ鳴らしながら無機質な営内の廊下を闊歩している姿を想像してみてください。誰がどう見ても奇異ですよね。すれ違う隊員に絶句され、「露出狂みたい」なんて、背後でヒソヒソ囁かれる羽目になってしまいました。

しかし、そこはめげないH3曹。どんなに笑われても堪えず、年明けからもしばらくバスローブ姿を敢行していたのですが、ゴールデンウィークが近づいたころ、「暑い」という理由で着るのをやめてしまいました。バスタオルを二枚重ねしたくらいの、どっしりと厚いバスローブでしたからね。だんだん、その姿に慣れてきていた周りの隊員が「薄いバスローブに変えればいいじゃないか」と勧めると、それは「入院患者みたいだから嫌」なのだそう。かなり、外側重視なタイプですね。

ちなみに、H3曹の入隊動機はというと、「自衛官の制服がカッコイイから!」だって。――やっぱりね。とにかく見た目にこだわるだけあって、制服のプレスは完璧、靴もピカピカなのだけれど、「日焼けが嫌い」らしく、運動するときは冬でも日焼け止めを塗りたくります。その姿は女子が呆れるほどなのだそうですよ。

こんな、外側重視のH3曹ですが、もちろんお仕事は真剣ですので、ちょっと「らしくない」ところは大目に見てあげてくださいな。

イラスト:モノ

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WRITER PROFILE

綾部綾

綾部綾

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長崎出身、名古屋市在住、元航空自衛官。 ライター&プランナー。 料理と宴会幹事が趣味で、サバゲでは主に弁当、炊事、打ち上げ等の後方支援を担当。

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