【エアガンレビュー】イカ印の高品質電動ガン、KRYTAC「TRIDENT PDW」「TRIDENT SPR」レビュー!

過去に何度か記事で取り上げたKRYTAC(クライタック)の電動ガンが、LayLaxから発売されました。そう、あのイカ印の電動ガンです。
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公式web

KRYTACはKRISS VECTORで知られる実銃メーカー・KRISSグループのエアガンブランドで、海外製電動ガンとは思えない高い品質と魅力的なラインナップが特徴。
ラスベガスのSHOTSHOWやドイツのIWAでも、KRISSのブースの一角を占めて展示されていました。
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日本では入手が難しく、指をくわえて見てるしかなかったのですが、LayLaxが正規代理店となり国内流通が実現したわけです。

今回紹介するのはKRYTACの中でもメインとなるAR系のTRIDENT
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コンパクトモデルの「TRIDENT PDW」とライフルタイプの「TRIDENT SPR」です。
ではさっそく、ご覧下さい!

●スペック
TRIDENT PDW
全長:528~610mm
重さ:2.25kg
アウターバレル:5.5インチ(約140mm)
インナーバレル:155mm(6.05Φ)
装弾数:320発(多弾数マガジン)
初速:93.4m/s(0.2g弾の10発平均)
価格:49,000円(税別)

TRIDENT SPR
全長:845~930mm
重さ:2.73kg
アウターバレル:16インチ(約400mm)
インナーバレル:385mm(6.05Φ)
装弾数:320発(多弾数マガジン)
初速:88.2m/s(0.2g弾の10発平均)
価格:51,700円(税別)

●TRIDENT PDW
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ピストルサイズのショートバレルとコンパクトなスライドストックを備えたPDW。50cmクラスというSMGサイズながらマガジンはAR(M4)系という高い火力が特徴です。
アイアンサイトは付属しないので、小型のドットサイトを乗せたいところ。
軽くてコンパクトなという点から、インドアユースはもちろん女性ゲーマーにも向いています。

フロント
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細身のKey-Modハンドガードにすっぽり覆われたバレルは5.5インチ。ハンドガードがフラッシュハイダーに微妙にかかっているのがおもしろいですね。
左右と下面のKey-Modホールは各3穴。フォアグリップやフラッシュライトの取り付けが可能です。

内部はガスブロックやガスチューブもしっかりと再現。
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しかもこのKey-Modホールは、実銃同様にウラ側からもキチンと加工されて薄く仕上がっています。つまり実物のオプションレイルやライトマウントが装着可能!

レシーバー
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特徴的なイカ(クラーケン)のマークが目を引くレシーバーは、上下ともアルミ製。
オリジナル刻印なのに「こういうレシーバーは実銃でも本当にありそう」と思わせる高い完成度です。
ものすごく剛性感が高く、力を加えてもミシリともいわないのはサスガといったところでしょうか。

ダミーボルトカバーはボルトストップ機能つき。
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ゲーム中でも手軽に調整が可能に。
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パチン!と小気味よく閉まります。

セレクターレバーは完全アンビ仕様
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TRIDENTシリーズのウリでもあるのがアンビのセレクターレバー。
左右連動でガタはほとんどなく非常に便利です。

コンパクトカービンストック
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このPDW最大の特徴ともいえるのがこのストック。
伸縮は下面のボタンを押して「伸ばすか縮めるかの2段階」ですが、伸縮時でもそこまで短くならないので意外とちょうどよく使える長さです。
延ばしても縮めても、ガタつきはほとんど感じません。
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通常のバッファーチューブよりも頬付け位置が低くなるため、光学機器のマウントも低いタイプが使えます。
バッファーチューブの部分が大きめなのは・・・
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ここがバッテリー収納用のスペースになっているから。
開閉はヘックスビスでワンタッチではありませんが、中にはミニバッテリーがまるまる収納できます。よほど撃ちまくる人でない限り1日もつのではないでしょうか。

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多少オプションを載せて身長150cmほどの小柄な女性に持たせてみました。サイズ的に違和感はないと思いますがいかがですか?
写真のようにショートマガジンがばっちり似合い、軽くてコンパクトなので取り回しに優れます。サブの電動ガンとしてもオススメですね。

●TRIDENT SPR
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お次は16インチバレルを備えるカービン~ライフルサイズのSPR。
一般的なM4カービンとほぼ同サイズですが、細身のKey-Modハンドガードが長いのでどのようなポジションでもしっかり握って構えられます。
インドアではやや長く感じますが、屋外フィールドではオールマイティに使えるサイズでしょう。

フロント
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ハンドガードは約13インチ。左右外径は約40mmしかなく、角のないマイルドな感触はNoveskeのNSRに近い印象。非常に握りやすく感じます。

フロント/リアサイト
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固定式のF/Rサイトが付属。
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リアはフルアジャスタブル。好みはありますがフリップアップ式より見やすさと安定感は上といえます。これなら光学機器なしでアイアンサイトだけでも十分戦えるかも!

マズルデバイス
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シャープなフラッシュハイダーは2インチほどのロングタイプ。
樹脂製ですが14mm逆ネジ式なので交換は可能です・・・が。今回のサンプルではネジロックが付いていたのか非常に固くて外せませんでした。

レシーバー
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PDWと共通の上下アルミ製。アッパーにはColtとAlcoのフォージマーク(鍛造所刻印)が再現されています。
また、イカ刻印の反対側(エジェクションポート側)には個別のシリアルナンバー入り。「MANUFACTURED IN TAIWAN」とある通り組み立ては台湾で行われているようです。
もちろんガタのないアンビセレクターもばっちり搭載。

トリガーガード
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カスタムタイプのトリガーガードを装着。センターのスリットが独特のイメージです。

ストック
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6ポジションの伸縮式ストックを搭載。樹脂製で軽く、アジャストもカチンカチンと決まります。
工具なしで外せるバットプレートは・・・
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外すとバッテリースペースになっています。
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しかもバットプレートの真裏へミニバッテリーをタテに収納可能
小さなスティックバッテリーではなく容量のあるミニバッテリーが入るのはうれしいですね。ヌンチャクタイプのバッテリーであれば左右のコンパートメントスペースに入れることもできます。

バッファーチューブにはポジション刻印入り。
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地味ながら便利な機能です。

エンドプレートは左右にスリングフックを備えたタイプ。
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ワンポイントスリングならここがベストポジション。ツーポイントスリングならストックの左右にQDスイベルホールがあります(フロントにはKey-Mod対応のQDホールを増設しましょう)。

●内部紹介
メカボックス
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見るからにしっかりしてそうな金属製のメカボックス(亜鉛合金製?)。
シリンダーは加速ポートのあるタイプです。
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ダミーボルトキャッチシステムはメカボックス側に搭載。ちゃんとボルトストップレバーに連動しています。
おや、この穴は・・・。
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セクターギアとピストンの歯の噛み合いがチェックできます。場合によってはここから注油もできるかもしれません。
今回のサンプルは分解できなかったので、添付マニュアルの図面をどうぞ。
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これを見る限り、セクターとスパーはスプリングによる自動シム調整があるようです。メカボックスにはFETの基板と8mmベアリング軸受が標準で搭載されています。

HOPチャンバー
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樹脂製ながらしっかりとした作りのHOPチャンバー。
調整はバレル同軸のドラム式。ダイヤルには数値が入り、カチカチというクリック感があります。
数値は0~15で各間は3クリック。計45段階で調整が可能になっています。

インナーバレル
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内径6.05mmの真鍮製。
先端部にはブレどめのOリングが仕込まれていました。

マガジン
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付属するのは多弾数タイプ。約320発入りました。
外装はアルミではなくスチール。ダークグレーの仕上げもあってナカナカ雰囲気がいいです。
側面の小穴に六角レンチを突っ込んでゼンマイの巻き上げができるタイプです。

●実射チェック
いつものように屋内にてブルズアイで撃ってみます。
SPRは付属のアイアンサイトで、PDWはドットサイトを使用しました。
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インナーバレルの長さの違いか、PDWの方が若干散っていますが、それでもかなりの集弾率。今回はHOPパッキンさえもデフォルトのままなので、完全ノーマルでこの結果は大したものです。
また、動作時に余計なノイズがほとんどなく、ハイトルクモーターのおかげもあって極めてレスポンスよくパスパスっと撃てるのも◎。
セミオートが楽しく撃てて、なおかつ集弾性がいいとなれば、サバゲでもかなり使えるのではないでしょうか。

カスタマイズの例
カスタムに関しては他の追随を許さないAR(M4)だけあって、それこそいかようにもイジり倒せるでしょう。今回はせっかく2丁あるので、PDWとSPRを組み替えてみました。
はい、こんな感じ!
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アッパーはSPR、ロワーはPDWという変則的なスタイルですが、実銃でもこの組み合わせはあります。
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2015年のSHOTSHOWで見かけたTROYの「M7A1 CARBINE」。ストックのガタがなければ非常に使いやすい仕様だと思います。

盛ったアクセサリはRMRタイプのドットサイト+1インチのライザーマウント。
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アイアンサイトは前後ともMAGPULのMBUS-PROです。
Haley StrategicのKey-Modライトマウント+Haley仕様のINFORCEライト。
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実物規格のKey-Modホールにはライトマウントがパチン!とハマりました。
マガジンはDYTACのHEXMAGを挿し、Key-Modのハンドストップをアクセントに装着。今風のタクティカルARを意識してみました。
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なお、アッパーとロワーは前のピンを抜くだけでスルッと分離が可能。無加工でそのまま組み換えができます。
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ピンの抜き差しは若干キツめですが、歪みやズレによるものではなく単に新品状態によるもの。やはり高い精度で作られているようです。

実際にこのカスタムをやろうとすると、2丁を犠牲にしなければならないので現段階では現実的ではないかもしれません。コンパクトカービンストックや各レングスのハンドガードなどのパーツ販売もぜひお願いしたいところです。

●まとめ
さばなびでも発売前から注目していたKRYTACのTRIDENTシリーズですが、実際に手にとって見て、そしていじって撃ってみたところ・・・やはり期待通り、いやそれ以上の好感触。剛性感がハンパないことに加えて内部のメカボックスもきっちりと作り込まれているなという印象です。

国内販売価格は次世代電動ガン並みですが、アメリカでも350ドルくらいする電動ガンなので・・・とはいえ、その高い精度や長く使えそうな高剛性を考えれば、そこまで高いとも思えません。
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実物のKey-Modアクセサリもパチパチと装着でき、アッパーレイルの寸法もビシっと揃っています。AR(M4)系のウリともいえるカスタマイズに関しては何の問題もないでしょう。
もしメカボックスをイジるのであれば、中身は勝手知ったるver.2タイプ。アメリカ市場では1.2J前後での使用が念頭にあるので、日本国内のパワーで使う限りは耐久性もかなり高いはずです。

とにかくサバゲウエポンとしてもカスタムベースとしても、はたまたコレクションとしても非常に興味深い電動ガンがTRIDENTシリーズ。
チャンスがあればぜひ手にとって、アナタ自信で確認してみて下さい。
イジると絶対欲しくなりますよ!

LayLax・KRYTACラインナップ

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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