【連載】サバゲマスターへの道Part.10 AKのプラスチックハンドガードを木っぽく塗ってみた!

八千代市です、こんにちは。
今回はいきなり本題に入ります!
前回のメンテナンス記事には実は続きがありまして、さばなび編集部に向かう数日前に、

乾「AKで木製パーツ風の塗装ってやってみませんか?」

なんて話をいただいていたのです。
このAKのカスタムはできるところまでやる! という方針もあるので快諾。実家のタンスから発掘されたAKですが、せっかくなので、いろいろやってみないともったいないです!

さて、前回の記事の通り、メンテナンスが無事に終了後、いよいよパーツの塗装に入ります!
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まずは塗装するハンドガードとグリップの取り外し。
AKのハンドガードはガスポートの下にあるネジを外すとズラして取り外せます。
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乾「まずは下地を処理をしましょう」

プラモデルを作る人には当たり前の塗装ですが、ワタクシ全く分からないので(毎度のことですが)作業工程は乾さんにお任せです。
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まずは100均の「研磨パッド」を使って、表面の光沢を取り除くような感覚でゴシゴシとまんべんなく削って表面をむきます。
思いのほか指先が疲れる作業・・・。
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ある程度削ったら、今度は「120番くらいの紙ヤスリ」で、木目を意識してざっとスジを入れていきます。
乾さんがいうには表面を一皮剥いて下地を整え、そこを荒らすように仕上げるのだそうです。
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指先がクタクタになりながらも何とか下地処理が終わりました。
この時点で見た目も手触りもかなり木っぽくなってます。プラスチックも削ると変わるのですね!
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イスに座ってぐったりしていると、乾さんが手術用のゴム手袋とスプレー塗料を持ってきました。

乾「下地処理はまだ終わりじゃないですよ。今度はコレに木目のようなものを直接書き込みます」
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勝手が分からないワタクシのために、まずは乾さんがお手本。
先程持ってきたブラックのスプレーを塗料皿にちょっと吹き、綿棒を使って大ざっぱに黒い線を書き込みます。

乾「本当は筆の方がいいんですが、まぁ綿棒でもそれっぽくできます」

あぁ、ワタクシの愛銃なんですからもっと丁寧にやって・・・ と思っていたら、

乾「おやおや。今、私が適当に塗ってると思ってますか? よく分かりましたね、テキトーです」

驚愕発言を受けてイスから転げ落ちそうになりましたが、それも理由があるらしく、

乾「完成時はこの適当な黒い線がしっかりと活きるのでご安心を!」

とのこと。こういった作業をした経験がないので、ここは素直に信じることに・・・いや、ワタクシいつでも信じてますから(笑)

で、自分に作業チェンジ。
そうか、適当に塗るんだったら私でもできるじゃないか!
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テンポ良く作業をこなして、今度こそ無事に下地処理が終了しました!

乾「次は本番の塗装作業です。クリアカラーはミスしたらリカバリーが面倒なので私がやりますので見てて下さいね」

場所を屋外に変えてさっそく作業開始。

乾「まずはクリアオレンジで複数回重ね塗りして茶色っぽい下地を作ります。その後にスモーク(クリアブラック)を重ねて色味を暗くします」

この辺の知識がない私にはサッパリですが、乾さんの話からするとクリアカラーを使ってベースとなる「明るい茶色」を作り、重ね塗りによって徐々に「濃い茶色」に仕上げる・・・といった感じでしょうか。
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まずはクリアオレンジをスプレーします。

乾「スプレーを吹きかける時は距離が重要で、近すぎても遠すぎてもダメ。今回は木目風の塗装なので、ちょっとくらいムラになってもOKなのが救いですね」

なるほど、素人が見ても難しそうなのが伝わります。
スプレーしては数分乾かして・・・を4回ほど繰り返した結果・・・
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こんな感じになりました。かなり明るい色合いですが木製っぽくなってきました。

乾「次に同じ要領でスモークを塗り重ねます。 書き込んだ木目がスモークを重なるとなじんで見えますよ」

そうですか、ではお願いします(他力願望)!
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おぉ、4~5回スプレーしたら濃い茶色になって・・・完全に木ですよコレ。少なくともプラスチックには見えません。
書き込んだ木目は確かになじんで自然な色の変化に見えます! この木目は私がやったんですよ、私が!
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乾「ちょっと気になるところがあったら、この上から書くこともできます」

よし、せっかくだしジャンジャン書いてみるか! と思いましたが、ここで使おうとしていたスミ入れ用のエナメル塗料は、大量に使うとプラスチックを割ってしまうことがあるのだとか。塗料の種類もいろいろあるんですね。
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最後に全体の光沢を消すためにツヤ消しクリアで仕上げます。この作業もコツがあるそうで・・・湿度が高いと白くカブってしまう、透明なので吹きすぎやすい、離して吹くとザラッとした仕上がりになる、などなど。
スプレー塗装は気を抜けないんですね。 いつも適当な私には難しいかも・・・。
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しっかり乾燥させたら組み立てて無事に作業が終了しました!

以前と比べて重厚感といいますか、シックな感じになって大人な雰囲気を醸し出しています。
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スチールマガジンだと更に重厚感が出ますね!
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手が触れる部分は特に濃い目にスモークを吹いています。
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ハンドガードとグリップを塗装するだけで、ここまで印象が変わるものなのか!

乾「AKの木製パーツはもっと赤いよ!という時は、クリアオレンジの上にクリアレッドを吹き重ねるとそうなります。また、もっとテカテカしてないと!という人は普通のクリアを使いましょう」

私は銃の木製ストックってもっと明るい色だと思っていたので、こういう雰囲気のAKは独特で良いですね!
ちょっとイメージを変えるという意味で、こんな塗装のカスタムもアリなのではないでしょうか!?

~おまけ~
作業終了の約5分後、はやくもAKがキズモノになってしまいました。
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原因はストックをたたんだ時にスレてしまったからですね。しかしまぁ、削れた跡もなんだか本物の木みたい。

乾「うーん、結局は塗装ですから。 ゲームに参加したらどんどん削れちゃうかも?」
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乾「そんな時は削れたところに黒マジックで補修して、すぐに指でこすると、木目の黒色と同化して自然に見えるようになります」

なるほど、たしかに削れた跡が消えて自然に補修できました。
これなら前回のメンテナンスと同時に、サッと作業できますね。
塗装って奥が深いですね・・・でも、かなり見栄えが良くなりました!
次のサバゲが楽しみです。

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八千代市 徹

株式市場からスポーツ、更にはゆるキャラなどのサブカル系まで何でもござれのオールマイティーなアラサー。幼少時に観た「戦国自衛隊」で戦争映画やミリタリー関連にハマる。人生のサバイバル歴は30年を突破しているが、サバゲーに関してはゲーム中の骨折が影響して10年以上遠ざかっている。今回記事を寄稿したことでサバゲ熱が再燃し、復帰を密かに目論んでいる。

投稿者記事

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