前回さばなびでご紹介し好評だったこちらの記事。ギネス記録を複数保有する、居合の達人町井勲氏が斬って斬って斬りまくる最新映像が届きました! 今回はなんと…ロボットとの対決!?
YASKAWA BUSHIDO PROJECT / industrial robot vs sword master(4分55秒)
[youtube width=”580″ height=”344″]https://youtu.be/O3XyDLbaUmU[/youtube]
平成の侍の異名を持つ居合術家・町井氏の全面協力の下、産業用ロボット「MOTOMAN-MH24」が、 性能限界に挑みながら、居合術の神業に挑戦するこの動画。
発端はモーションコントロール・ロボットの分野で日本有数の企業である安川電機が、今年設立から100周年を迎えるにあたり、本社敷地内にロボット村をオープンさせるなど様々な記念事業の一環としてつくられたもの。なんとこのムービー、6月5日(金)よりYoutubeにて世界同時公開されたばかり!以下メイキングの様子も合わせたダイジェストです。
まずは町井氏の動きを3D解析。ロボットに動きをインプットしていきます。世界初の試みがいま始まろうとしている…!
町井氏の動きを忠実に再現するMOTOMAN。
チャレンジその1・袈裟斬り
上方から下方へ斜めに切り落とす「袈裟斬り」。町井氏なんなくクリア。
これと同じ芸当がロボットにできるのか…?
スパッ! 真剣を抜く全く同じモーションから巻藁を一刀両断。
チャレンジその2・斬り上げ
まっすぐに立てられている一輪のバラ。今度は下方から上方へ向けて…
茎には一切触れず、花弁の中心をバッサリ!
ロボットだって負けてはいません。この正確さ!
チャレンジその3・水平斬り
町井氏がみかんを水平に斬るというのなら…
ロボットは6個同時水平斬り!
厚さ約1cmのさやいんげんもこのとおり! 数ミリのブレも許されません。
ファイナルチャレンジ・千本斬り
世界初挑戦となる人類とロボットの最高峰同士による「千本斬り」の競演! 巻藁に四方を囲まれた状態から、千本に達するまで次々と斬っていきます。
斬る!
ときおり苦悶の表情を見せつつも、斬る!
床一面に乱れ散る巻藁…
斬る! 斬る!
そしてついに世界最高峰たちの、千本斬りついに達成!
ロボットも「礼」に終わるその姿は、武士道ここに極まれりといったところ。
<メイキング舞台裏とそのこぼれ話>
やはり真剣を扱う危険な現場。まずはお祓いをしてからの撮影だったようです!
なんとロボットが使用している刀は町井氏のセレクトによる、江戸時代に作られた逸品。当初は竹や藁をうまく斬ることができず刃が欠けたりして、その度に刀鍛冶に直して頂いたそうです。
町井氏に協力を仰ぎながら刀の入射角度や速度の調整を繰り返し、撮影直前に、ようやく斬れるようになったそうです。ロボットには簡単に真似できない、超越した人間の技…!
なんとカメラマンは甲冑を身にまとい、他スタッフは全員透明アクリル盾の後ろに待機しながらの作業! これだけで本気度と緊張感が伝わってきます!
撮影スタッフの皆さんと町井さんでパチリ。お疲れさまでした!
日本の伝統武術、居合道。町井氏の技術のすごさは当然ながら、創業100周年の安川電機の技術もすごい!! テクノロジーと伝統の見事な共演に拍手です!
[amazonjs asin=”4044072345″ locale=”JP” title=”新訳 武士道 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)”]