【エアガンレビュー】ショートな多弾発射のガスショットガン! 東京マルイ・M870 BREACHER(ブリーチャー)レビュー!

2014年8月8日、東京マルイのガスショットガンM870 BREACHER(ブリーチャー)が発売されました。
つい1週間前にガスブロのM&P9が出たばかりですが、季節が夏だからかマルイのガスガンが連打で登場したわけです。
これはこの後に控えているガスブロM4A1を意識してのラインナップなのでしょうかw
というわけで、さっそく新製品のM870ブリーチャーをリポートしてみましょう!

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パッケージはショートサイズということもあって一般的な電動ガンの箱の半分くらい。
内容物は本体、着脱式ガスタンク、シェル型マガジン、マズルキャップ、クリーニングロッド、チャージャー+ロッド、マニュアル、BB弾といったところ。

 


◎スペック

全長:515mm
重さ:2.2kg(ガスタンク込み)
インナーバレル:197mm
装弾数:30発シェル型マガジン
パワーソース:134a
価格:32,800円
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さすが50cmちょっとの長さは取り回しが抜群! 両手で持つとちょうどよいコンパクトさです。
そのサイズのわりに2.2kgとずっしりくるので片手でハンドガン感覚というわけにはいきません。
とはいえ、このサイズで多弾発射のガスショットガンというのが最大のポイントなのです。

 


◎全景

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実銃は超ショートバレルのショットガン・・・というわけではなく、何種類かのバレルやグリップを組み換えて運用できる「MCS」というショットガンシステムの1つ。最短の10インチバレルとピストルグリップを装着したブリーチング専用のセットアップになります。
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というわけで、本来ならこのM870は「カギ穴を吹っ飛ばすための銃」です。そもそも10インチバレルで12番シェルを撃つと、スムースボアなのでスラッグ弾は当たらず、かといってバックショットは拡散しすぎ、バードショットだとチョークがないので射程距離10mくらい?といった結果になってしまうとか。
ちなみにこれが実銃の10インチMCS
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かなり再現度高いと思います。

ついでに前作のM870Tactical(カスタム済み)と並べてみました。
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レシーバーの長さは同じですが、バレルとグリップの長さでこれだけ違い、ほぼ半分です。
そしてM870Tacticalではムラムラで波打っていたレシーバーの表面処理がスムーズになっていました。
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なんかもう、全く別物です。

 


マズル

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ショートバレルにショートフォアエンドという独特のマズルまわり。マガジンチューブはネジ式のキャップになっていて、予備のシェルが1発収納できます。
真上から見るとフォアエンドの盛り上がりがよく分かりますね。
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この凹凸がまた握りやすくてよいのです。
インナーバレルは先端から3cmほど奥まっています。
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レシーバー

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上部レイルがあるのはM870Tacticalと同様。
ブリーチャーに光学機器?と思いますが、18インチや14インチバレルに換装した時に使うためのものなので、ムリしてこのブリーチャーに何か乗せなくてもいいと思います。

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専用のアダプタを介してリボルバー用のパックマイヤーグリップを備えています。
ちなみにグリップはラバー製ではありませんが、チェッカリングが適度でホールディングはなかなか良い感じです。
ただ、気になる点がありまして・・・。
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スイベル用のピンがアダプタ部から生えています。
実銃ではレシーバー側にあるのですが、バリエーションモデルという点からすると仕方ないですね。

 


着脱式ガスタンク

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グリップ部に収まるガスタンクはダブルカラムハンドガンのマガジンよりちょっとだけ短いサイズ。
チャージバルブが上部(装着時内側)にあるので外から見えないのは◎です。
テストした限りで満タンチャージで7シェル分(約70発)は撃てましたが、15発ほど一気に撃つとすぐ気化熱でキンキンに冷えるので要注意。
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出し入れする際に若干ガスがモレるので、ガスが残っているのに頻繁にチェンジするのはやめておきましょう。ロックボタンは底面の丸い部分です。

シェルマガジンは下部のローディングゲートから挿入。
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M870Tacticalやエアコッキングタイプのショットガンと同じです。

エジェクションポートのダミーボルトは可動。
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フォアエンドを最後まで引いた時のみちょっとだけ開いて3発/6発切り替えレバーが出てきます。

セフティはボタン式でトリガー直接ロック式。
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動きはスムーズでトリガーフィンガーでカチっと確実に解除できます。

 

 


◎実射テスト

サバゲで使う時は3発モードがメインになると思いますので、今回も3発モードをメインに試してみました。
まずは気になる初速測定。
空調の効いた屋内で気温は25℃、マルイの0.2gベアリングバイオ弾を使用しています。

3発モード
1発め 74.5m/s
2発め 72.1m/s
3発め 71.7m/s
4発め 73.2m/s
5発め 75.1m/s
ほぼ安定して72~74m/sをキープしました。3発同時発射でこの初速なら十分メインを張れますね。

続いて6発モード
1発め 59.5m/s
2発め 60.3m/s
3発め 59.9m/s
4発め 57.4m/s
5発め 57.9m/s
こちらも安定して60m/sといったところでした。
遠射には向きませんが、ある程度接近しつつ、面で制圧するのには問題ないでしょう。インドアはもちろん、市街地フィールドでも使えると思います。
なお、6発モードではほぼ確実に6発きっかり発射されました。

申し訳ありませんが、今回は特にグルーピングは取っていません。
ただ、屋外で撃ってみると、3発モードはガスガン独特のよく伸びる弾道でスーッと3発まとまって飛んでいきます。
このあたりはM870Tacticalを撃ったことのある人なら分かってくれるはず。インナーバレルは短くなっていますが、弾道特性や集弾性はあまり変わらないと感じました。

 

細かいことですが、このM870ブリーチャーは名前の通りブリーチング用のショットガンです。つまり、こういうこと専用。
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人に向けて撃つ銃じゃなく、鍵穴や蝶番を撃つためのものなのです。
ただ、サバゲに関していえば「使えるけど長さが問題」だったM870Tacticalのショートバージョンと考えれば、インドアフィールドや市街地フィールドでは最高に使えるはず。細かいことは気にせず、「短いショットガンだから!」と開き直ってガンガン使いましょう。
M870Tacticalで問題だったガス漏れはうまく解消されているようで、シューシューとモレたり放置しておいたらすっかり抜けきってしまったということはなかったです。

サイズ的にも一般的なハンドガンの2倍ほどありますが、両手で扱うには最適な大きさともいえます。
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つい先日発売されたM&P9との比較。

M870Tacticalは電動ガンと真正面からガチで撃ち合うと不利ですが、テクニックがあるベテランが使えばおもしろいようにヒットが取れたものです。そこでショートモデルのブリーチャーがあれば、ガンガン走って回りこんだり裏を取ったりといったアグレッシブな使い方もできますね。

「細かいことはいいから、サバゲでショットガン使いたい!」という人には文句なくオススメです!

 

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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