【エアガンレビュー】迫力が違う7.62mmの大口径ライフル! VFC・ガスブローバックHK417レビュー

昨今大人気のHK416をスケールアップして大口径化したといわれるHK417。レイアウトやショートストロークガスピストンはそのままで、大口径対応で拡大・補強された俗にいうバトルライフルです。

かつてVFC/UMAREXの電動ガンのHK417を紹介しましたが、今回はガスブローバックバージョン(12in Assault GBBR
メーカーは同じくVFC/UMAREXで電動HK417と共通の部品も多いようです。これはリアルさには定評のあるVFC/UMAREXのHK417なのでありがたいところでしょう。
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期待している人も多いであろうガスブロのHK417、今回は日本国内正規版を入手したのでリポートしてみます。
最初にいってしまいますが、これかなりイイですよ!

 

全景
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モデルアップされたのは取り回しのいい12インチバージョン。
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基本構造はおなじみのHK416とほぼ同じです。
外観から電動ガンとガスブロと判別するポイントは、凹凸のあるボルトキャリアとダミーカートのないマガジンくらいでしょうか。

 

VFC/Umarex HK417 12in Assault GBBRのスペック
全長:805~886mm
重さ:3.7kg(マガジン込み)
アウターバレル:12インチ
インナーバレル:約310mm
装弾数:20発
価格:65,800円(税込71,064円)


各部紹介

外装は電動ガンとほぼ共通なのでサラっと紹介。詳しく見たい人はコチラをどうぞ。
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相変わらず重めでゴツいハンドガードは電動ガンと共通。重さは360g、2本の固定ネジは変形プラスなのも同じですね。
表面は塗装ではなく表面処理なので耐久性があります。

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固定ネジを抜けば前方にスポッと抜けます。ガスピストンの再現もバッチリです。

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アウターバレル、ハイダーはスチール製。フロントヘビーに感じますが実物もこうなので仕方ありません。

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7.62mm仕様の巨大なレシーバーはアルミ製。

ガスブロならではの上下レシーバーのテイクダウンOLYMPUS DIGITAL CAMERA
前後2本のピンを抜けば(実際は抜け切らない)アッパーとロワーが外れます。

ボルトキャリア
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見慣れないサイズのボルトキャリア(亜鉛製)とチャージングハンドル(アルミ製)。
ARやHK416に慣れているとかなり違和感を感じるほどの大きさです。

そのボルトキャリアには驚きのヒミツが!
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ノズル部に前方に向かってテンションを掛けるスプリングが内蔵されています。
つまり、ボルトキャリアが前進しきらなくてもノズルがBB弾を押し込めるということ。確実にBB弾を発射できるわけです。

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ボルトキャッチがかかる部分には硬いスチールの皿ネジが。
ここが摩耗するとホールドオープンしなくなるのでこれは◎。
もしネジがすり減っても市販品で交換できます。

また、国内版には負圧バルブ調整用のスプリングが同梱されています。
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できればこれに交換しておいた方がいいと思います。

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バレルガイド+ローディングゲート一体でノーマルのままでも快調作動。
HOP調整用のイモネジはバレルガイドのチャンバー側にあります。
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やたら長い六角レンチ(1.5mm)が付属しているので、アッパー後方から調整しましょう。


マガジン

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外装は樹脂、中にアルミ製(?)のタンクユニットが入っています。
重さは330gで装弾数は20発。樹脂に覆われているのでいったん冷えると復旧に時間がかかりそうです。
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空撃ち用のボルトストップキャンセル機能もあります。
座敷銃として弄るにはありがたい機構ですね。


ロワーレシーバー

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なかなかリアル(に見える)ハンマーまわり。セレクターやトリガーの動作はカチカチと小気味いい感じです。
ボルトストップのかかりも百発百中で問題ありませんでした。
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なお、トリガーまわりの動作が実銃通りのAR系ガスブロでは、ハンマーが落ちているとレバーがセフティに入りません(ハンマーが起きていないとセフティに入らない)。
電動ガンしか触ったことない人は面食らうかもしれませんが、これも実銃通りなので仕方ありません。


オプションを盛ってみると・・・

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CQBサイズのバトルライフルをイメージして、手元にあったパーツを適当に乗せてみました。ショートバレルなので写真のようなショートスコープ、あるいはダットサイトも似合うと思います。逆に12インチなのでバイポッドはやり過ぎかもしれません。
なお、電動ガン用オプションの16インチ、20インチのフロントコンバージョンキットはそのまま無加工で装着できるそうです
16インチでフランス軍ごっこや、20インチでスナイパー気分などもいいかと思います。

 

実射とまとめ
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まず皆さんが気になるであろうリコイルはかなりのもの。大きなボルトキャリアがガコンガコン動くので、負圧式とはいえそれ相応の反動です。
その分フルオートの発射サイクルは遅めですが、そういう使い方をする銃じゃないので問題ないということでしょうか。

VFC・HK417 GBB 日本Ver. 動作テスト動画
[youtube]http://youtu.be/GRZyx52Nkfg[/youtube]
バキバキっと来てるリコイルが分かりますか?

さばなびでテストした個体では初速は約80.47m/s
気温25℃の室内で、マルイの0.2gバイオ弾を使用した10発平均の数値です。
付属のソフトスプリングに交換はしていませんが、問題ない数値が出ました。もうちょっと涼しい時期になったらソフトスプリングの効果が現れるのかもしれません。

今回は特にグルーピングは取っていませんが、目測30mくらいまではガスガンならではのかなり安定した弾道でした。ただし、HOP調整がややシビアに感じるかもしれません。
そして何より、動作がめちゃくちゃ安定しています!
はっきりいって、これほど(ノーマルで)しっかり動くガスブロライフルは初めてというレベル。ガス漏れはもちろん、動作不良や弾ポロ、ボルトキャリアの引っ掛かりといった問題は一切ありませんでした。さすが天下のVFC、内部のクオリティもすごいです。

という感じで、動作や実射性能はトップクラス、完成度が異様に高いよくできたガスブロです。
リアルカウント装弾数なのでサバゲで使うにはツラい面もありますが、VFCの予備マガジンは(他社よりは)安めなので、あながちムリともいい切れません。
サバゲだけでなく、コレクションとしても貴重な7.62mmのAR系とくれば、お好きな方にはぜひオススメしたい傑作ガスブロライフルだと思います。

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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