【エアガンレビュー】ついに登場CO2ガスハンドガン! マルシン・EXB2 Five-seveNレビュー!

ガスガン・ガスブローバックガンといえば、134aを使うのがお約束でした。
しかし、マルシンCDX・M1カービンを発表し、日本国内でもCO2が使えるという認知が広まってきています。
CO2は約60気圧あり(134aは4~6気圧)、これを国内規制値を超えないパワーまで減圧して使用します。今までも海外では一般的でしたが、そのメリットは「低温環境でも使える」「出力が安定している」といったところ。そう、真冬でも使えるガスブロなのです!
そして今回、マルシンがリリースしたのがCO2ブローバックの「EXB2 FN Fine-seveN」
皆さんの中でもいろいろと期待していた人も多いのではないでしょうか。
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そんな注目のCO2仕様のFive-seveNをリポートします。

まずはパッケージ
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付属品はCO2カートリッジボンベが3本とBB弾。カートリッジの上に見えるのはCO2カートリッジをマガジンにねじ込むための専用レンチです。

 

スペック

全長:209mm
重さ:815g
装弾数:22発
パワーソース:12gCO2カートリッジ
価格:25,000円

 

全景
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他にはない独特なデザインのFive-seveNをしっかり再現。各部のレバーがライトグレーなのが特徴的です(実銃には黒もライトグレーも両方ある)。
もともとマルシンにはガスブロのFive-seveNがあったので、それを元にしているようです。
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グリップが太いだけで、全体のサイズは決して大きくありません。そしてそのグリップもできる限り握りやすいよう工夫されています。
ちなみに、実銃のFive-seveNはベルギーのFNHで生産されており、FN USAはほとんど絡んでいません。

 

アウターバレルOLYMPUS DIGITAL CAMERA
光沢があるアルミ製。マズル部にはキャップがあり2トーンになっています。インナーは真鍮製で約100mm。

フロントサイトはハイタイプ。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

5スロットのアンダーレイルも装備。
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シリアルプレートはレイル側面に入ります。

 

フレーム部
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実銃はポリマーフレーム+ポリマーで覆われた金属スライドという構成ですが、これは上下とも樹脂製。見た目はそのもので雰囲気は悪くないと思います。
シングルアクションオンリーのトリガーはほぼストレートで、やや重めながらシアの感触がよく伝わる切れのいいトリガーです。

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スライドを外すとHOP調整ダイヤルが。
スライド自体は樹脂の二重構造ですが、スライドストップが引っかかるノッチ部にはしっかりとスチールプレートが入っています。

 

グリップ
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太いといわれるFive-seveNのグリップですが、確かに細くはありません・・・が、その凄さは実際に握ってみるとよく分かります。例えば・・・。
手の小さな女性でも握れます!
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前後の幅はありますが、厚みは一般的なダブルカラムオートより細め。
ぐりっとえぐれた上部が、親指の根元にしっくり収まります。

 

セフティレバー
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左右アンビのセフティレバーはトリガーフィンガーで操作します。
開封当初は動きがゴリゴリしていましたが、しばらくしたらカチカチとスムーズに動くようになりました。

 

スライドストップレバー
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ちょうどいい位置にあり、構えたまま握り変えずに親指が届きます。

 

リアサイト
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上下左右に調整可能なアジャスタブルタイプ。ホワイトマーキングがしっかり入っているのがうれしいですね。固定もしっかりしています。
なお、写真のように若干パーティングラインが残っていますが、これは実銃もポリマーカバーでこんな感じなので気にしてはいけません。
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グリップアングルもいいのでサイトピクチャーは良好。ホワイトドットも見やすいです。

マガジン
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CO2システムの最大のポイントともいえるのがこのマガジン。
まず亜鉛合金製でかなり重く、CO2カートリッジをセットした状態で重さは460gもあります。

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背面にバルブ、上面にガスルートという一般的なマガジンと配置は変わりませんが、ガスルートパッキンの穴がかなり小径ですね。
BB弾は前面に22発入ります。
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フォロワースプリングが若干固めで、リップ部からプチプチと1発ずつ装填します。
底部のスクリューが目立ちますがガンメタ色に処理してあり、一見して目立つものではありません。

では、CO2カートリッジの装着方法を紹介。
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底部のスクリュー(アルミ製)を外してCO2カートリッジを入れましょう。
この段階ではぐっと押し込まず、軽く差しこむだけです。

そして使うのが専用レンチ
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FN HERSTALの刻印入り! さすがCyberGunの正規ライセンス商品。
このレンチを使ってボトムスクリューをねじ込んでいきます。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

途中でスクリューで押されたCO2カートリッジの口に穴が空き、一瞬「シュー」と音がしますが、構わずスクリューが止まるまでネジ込みましょう。これでガスチャージ(?)は完了です。
ちなみに1本のCO2カートリッジで100~130発も撃つことができました(1秒1発のペースで10発ごとに休み休み撃った場合)。
バキバキバキ・・・っと連射しまくるとカートリッジが氷結して100発も撃てなかったです。
トータルで見ると意外と燃費はイイのでは?と思います。

 

実射

では期待の実射です。
まずは気になる初速を測定してみました。いずれも屋内(気温25℃)で、東京マルイの0.2gベアリングバイオ弾を使用しています。

最初は1秒1発のペースで撃った場合。

1発め  82.5m/s    6発め  82.3m/s
2発め  82.3m/s    7発め  81.7m/s
3発め  81.5m/s    8発め  81.4m/s
4発め  83.1m/s    9発め  81.3m/s
5発め  81.8m/s   10発め  81.7m/s

ものすごく安定していますね。
次に秒2~3発のペースで10発連射した後に、そのまま続けて秒1発のペースで撃った場合。

1発め  80.4m/s
2発め  78.9m/s
3発め  78.7m/s
4発め  79.1m/s
5発め  78.4m/s

全体的に80m/sの前後に落ち着いています。
かなりのハイペースでも休み休みでも、それほど大きなばらつきはありません。さすがCO2。

なお、EXB2 Five-seveNのリコイルはものすごく、めちゃくちゃスピーディに動くスライドのためかガシガシきます。これはドライヤーなどでガンガンに温めて圧力を上げた134aガスガンよりも激しいレベル。ダブルタップだとリコイルで着弾がズレてしまいます。
空撃ちだと音もすごいので、自室でも夜に撃つのはやめた方がいいです。
ちなみに、撃ったことない人に初めて撃たせると、ビックリしつつもほぼ必ず笑います。なぜなんでしょうかw

次にグルーピング。
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気温25℃(屋内) マルイ・ベアリングバイオ0.2g弾
距離7m  中央の黒円は直径40mmです。

微妙に散ってるのはかなりキツくグリップしたからかもしれません。いや、そう握らないと手のひらがグリップのテクスチャとスレて痛いのです。
もっとも、サイトピクチャーがよく、屋外で撃つと50m近くまでスーッと伸びる脅威の弾道は必見! ただ、30m以降先では風の影響などによってやや散りやすい印象です。

 

そして禁断の冷却実験
冷蔵庫に1時間入れて冷やしたマガジンでも撃ってみました!

1発め  73.2m/s
2発め  70.1m/s
3発め  69.9m/s
4発め  68.7m/s
5発め  70.3m/s

何か思わずオデコに当てたくなるくらい冷えきったマガジンでも全然大丈夫っぽいです。真冬のサバゲでも問題なく70m/sは出そうでした。
これはすごいですね!

 

まとめ
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最初にいっておきます。このEXB2 Five-seveNは「買い」です。
ものすごいリコイルと低温耐性の高さ、そして飛距離もあるとなれば、これだけでサバゲで使う立派な理由になります。何といっても電動ガンとガチで真正面から撃ち合えますから。

マルシン製ということで耐久性に不安を感じる人もいるかもしれませんが、先行して販売された海外バージョンでも大きなトラブルはないそうです。もしあるとしたら、しばらく撃ち込んでからのスライドやフレームの破損でしょうか。
ただ、今回の撮影で300発近く撃った限りは、その徴候は微塵も感じられませんでした。

なお、ガスガンに使われている134aは、遠くない将来使用できなくなるという話もあります。となるとそれに代替するであろうパワーソースの1つがCO2。
マルシンからは今後、さまざまなCO2ガスガンが発売されるかもしれませんが、一足お先にこのFive-seveNで体験しておきましょう!

決して安い銃ではありませんが、このカタチがキライじゃなければぜひオススメしておきますよ。
これを買ったらマルイ製のFive-seveNじゃ物足りなくなると思いますが、個人的には今年ナンバーワンのエアガンになるんじゃないかと思います。

 

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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