IWA2014リポート~その30:ロシアのAKといえばここ! 復活したIZHMASH編

IZHMASHはロシアの銃器・兵器メーカー。正しくはイジェフスク機械工場 (Ижевский машиностроительный завод)といい、かつては国営の造兵廠でした。現在では民主化によって株式会社となり、兵器だけでなく自動車やバイクも生産していました・・が、2012年に破産してしまい、紆余曲折があって先に紹介したカラシニコフと経営を統合、それぞれ別ブランドとして生き延びているようです。

IWA2014に出展したIZHMASHブースには、皆さんおなじみのAKシリーズなどが展示されていました。ただし、これらの銃器はIZHMASHだけで作られているわけではなく、IZHMASHと同じく民営化したかつての造兵廠工場でも同様の製品が生産されているそうです。
その中でもIZHMASHは独自の改良によって西側弾薬への対応機種を増やし、民間モデルとして数多く輸出して再生を図ろうとしています。

SAIGA-MK
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名前こそ「SAIGA-MK」となっていますが中身はまさにAKM。
フラッシュハイダーはAK74風ですが、7.62mm×39弾を使用するセミオートモデルです。写真の標準で付属するマガジンは底上げされていて装弾数は10発。
同じ型番で223rem仕様のバリエーションもあります。

YUNKER-4
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AKの105・・・ではなく、4.5mmの金属製ツヅミ弾を発射するCO2エアガンが「YUNKER-4」。
ただ、エアガンといっても外装は普通に実銃のAKの部品を使っていると思われます。数年前にウワサになった「イズマッシュ製のエアガン」は、多分これのことでしょう。

SAIGA-22
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これもAKM・・・ではなく、AKMのルックスをした22LR仕様。
これを「惜しい」と考えるか、「すげー」と考えるかはその人次第ですね。

SAIGA-308-1
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名前の通り308win仕様のスポーターライフル。
写真のマガジンは装弾数8発。AKの機構で308winを撃つとリコイルがすごい気がしますが大丈夫なんでしょうか。

TIGR
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これは見た目通りのドラグノフ。民間バージョンは「TIGR」という名前です。
弾薬も変わらず7.62mm×54R、装弾数は5発または10発マガジン。
エジェクションポート部の切り欠きがちょっと目新しいところでしょうか。

SAIGA-410
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410番のオートローディングショットガン「SAIGA-410」。
写真のボックスマガジンは4発のバージョンです。

SAIGA-9
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こちらは9mm仕様のSMGっぽいAKバリエーション「SAIGA-9」。といっても9mm×19弾ではなく、ワルシャワパクトの9mm×18弾(マカロフ弾)になります。

RECORD-338
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おぉ、これは338ラプアマグナム専用のボルトアクションライフル「RECORD-338」。
装弾数は5発でスチール製のフルアジャスタブルシャシーストックを装備しています
元々は競技用モデルの「RECORD」で、これを大口径化して専用ストックに交換したスペシャルモデルです。

 

大口径軍用弾から民間用の22LR、果てはエアライフル弾まで、さまざまな弾薬に対応した幅広いバリエーションが出展されていました。
そして民間用だけあり、ウッドの質や金属部の仕上げなどはかなりキレイなものばかり。さすがにオリジナルの軍用モデルそのまんまでは荒々しすぎて商品力が落ちるのでしょうか。キレイなAKというのもなかなか新鮮で興味深いですね。
今後もIZHMASHブランドが末永く続くことを期待します。

 

IZHMASH:http://www.izhmash.ru/eng/

 

 

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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