【エアガンカスタム】東京マルイの傑作電動ガン「89式小銃」を使いやすくカスタマイズする!

東京マルイのスタンダード電動ガン「89式小銃」は、剛性のあるアルミフレームや確実な3バースト、そして日本人の体格にあった細身のボディなど、サバゲに向いた電動ガンです。
命中率も従来型電動ガンの中では上位に位置し、バースト射撃では3発のBB弾がほぼ同じところに吸い込まれるように飛んでいくレベル。ベテランはもちろん、初心者に貸してもバッチリ扱えるデキのいいエアガンなのです。

とはいえ、右側セレクターなど独特な構造もあり、違和感を感じたり扱いにくいポイントもあります。そこで今回はマルイの89式をカスタムしてみました。テーマは「初心者にも使いやすい電動ガン」。カスタムといっても基本的にポン付けで何とかなるようにしてあります。
89式ユーザーの人は、ぜひ参考にどうぞ!

 

◎(いきなり)完成形!
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大まかには「ショートバレル化」、「簡易ペイント」、「ウエザリング」
この状態で全長812mm、ミリタリーM4(14.5インチバレル)より気持ち短く、バイポッドも取り外してあるので重さは3kgジャスト。かなり取り回しやすくなっています。
あえて光学機器はナシで、剛性の高い固定ストックモデルをベースにしました。

 

アンビセレクター
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一般的な操作性を得るため、オプションのアンビセレクターを装着しました。とりあえずこれでグリップを握った状態での操作が可能になります。
セミオートと3バーストを切り替えつつの運用がメインの89式には必須のオプションです。

 

ショートバレル
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アウターバレルとフラッシュハイダーはPDI製をそのまま組み込みました。「ショートアウターバレル」「ショートマズル」は純正互換でそのままインストールでき、組み込みの難易度はかなり低め。
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ショートマズルは軽量なアルミ製。短くなったバレルとのバランスもよく、仕上げも非常にキレイです。
ノーマルのインナーバレルが若干はみ出るのでパイプカッターでカットし、クラウンをなめらかに仕上げておきます。

 

マガジン
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短くなった分、見た目を重視して20Rタイプの多弾数マガジンをセット。最初にゼンマイをいっぱいまで巻いておけばそのまま190発を撃ち切れます。ゲーム中に巻き上げを考えなくてもいいのは初心者向きといえるかもしれません。

 

配線端子
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リポバッテリーの運用を前提にミニ2P端子へ交換。合わせてヒューズレスにしてあります。
取り付けにはハンダ付けが必要ですが、コンパクトさや許容電流をから考えたらこれがベスト。リポを使うならノーマルのタミヤコネクタでは正直不安が残ります。

 

内部チューン
すいません、写真撮り忘れたのでテキストだけで。
といってもやったのはモーターをマルイの1000に交換しただけ。89式標準の1000BTはレスポンスが悪いので1000モーターの投入で軽やかに回るようになり、サイクルとレスポンスがアップしますよ! トルクが落ちるという人もいますがリポバッテリーのパンチ力で相殺できます。
メカボは何も手を入れず、分解さえしていませんw

 

塗装
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ハッタリを重視してハンドガードの樹脂部分とストックをマスキングして「ダークイエロー」のスプレーで塗装しました。今風にするのなら「デッキタン」の方がDEっぽくなっていいかもしれません。
スプレーを離してシュッ、シュッ!と、わざとムラになるように吹くのがポイントです。この状態で数ゲーム使うと、写真のようにいい感じにハガれてきます。

 

ウエザリング(エイジング)
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89式はアルミフレームが標準なので角をこすって地肌の銀色を出し、使い込んだ雰囲気にしてみました。写真のようにセラカンナ(セラミックスクレイパー)でコリコリやると簡単です。
駐屯地祭などで実物の89式を見ると分かりますが、パーカーライジング処理(?)の実銃はこのように角が出たりしませんが、分かりやすいリアルさというこかハッタリ重視というか・・・。
作業のコツは、「もうちょっとやろうかな」という段階でやめること。「よし、これでOK!」というタイミングだと、間違いなくやり過ぎていますw

グリップのステッピング加工
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89式のグリップはスベスベの樹脂製。これが滑りやすく、1日ゲームで使うと右掌がとても疲れます。グリップ感を向上すれば解消できるので、ポリマーフレームオートのようにハンダゴテで溶かしながらミゾを彫り込んでみました。
必要なのは30W以上のハンダゴテと度胸だけです。
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何もグリップ全面にやらなくても、前後だけあれば十分。エンピツなどでおおまかに目安を書き、ミゾの向きを揃えてハンダゴテを当てていきます。今回の仕様(前面+背面)なら、15分もあればできるでしょう。
ポイントは作業が終わったら軽くペーパーをかけておくこと。そのままだと新品のグローブでもすぐ穴が空いてしまうからですw
もしハンダゴテを当てるのに抵抗がある人はテニスラケット用のグリップテープでも巻いてください。

 

 

ここまでの工程で、作業時間は約1時間少々。かなりお手軽です。そしてなんとなくAR18のようなシルエットのせいか、とても扱いやすくなりました。特にショートバレル化とモーター交換、リポ化は誰でも体感できるメリットです。

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モデルの高橋優菜ちゃんにも「重くなく長くないのでちょうどいい!」と好評でした。

実銃の89式ではカスタマイズなどありえないですが、もしかしたら・・という微妙なリアルさは達成できたと思います。
89式ならではのこんなカスタム、いかがでしょうか?

 

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乾 宗一郎

東京都生まれ。親の影響で幼少時よりモデルガンに親しんで育つ。装備品よりは銃器類の方に明るく、民間ARとオールドリボルバー、SFプロップガンが専門分野。ここ数年はガスブローバックのARカスタマイズにハマっている。好きな映画は『エイリアン2』、好きなモビルスーツは「トールギス」。サバゲはエアガンカスタムのフィールドテストとして嗜む程度。

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